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プロフィール
HN:
仲里 沙月(ナカザト サツキ)
性別:
女性
趣味:
読書*映画鑑賞*ゲーム
自己紹介:
7/12生
本の虫!倅とメシアが大好きです!好き過ぎる!
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仲里沙月の悪/魔くん小説(二埋)ブログ。
暗い。
とにかく暗い。
お姉ちゃん。ウチのメシアが欝です。
暗い・短い!でも載せる。
命知らずとはあたいのことです。
二埋ならナンデモイイヨ、という寛大な方は
【つづき】からドウゾ!
とにかく暗い。
お姉ちゃん。ウチのメシアが欝です。
暗い・短い!でも載せる。
命知らずとはあたいのことです。
二埋ならナンデモイイヨ、という寛大な方は
【つづき】からドウゾ!
「恋」が「愛」になった時。
ポツリ。ポツリ。
夕方にはうるさい程降り出した雨のせいで
俺は傘を三本持って 自分も傘さして
真吾のいる学校へ歩いて向かう羽目になった。
まぁママさんにゃいつも世話になってるからな。
が。
百目とエッちゃんしか見えず
肝心の真吾がいねぇ。
「悪魔くんなら先に貧太くんと帰ったモン」
「貧太さんの傘に入って先に帰って、
自分が傘持ってくるからーって」
…って。
貧太とは途中から道が違うだろ。
俺はとりあえず百目とエッちゃんに傘を渡して
真吾の姿を探した。
来る途中ですれ違わなかった。
黒悪魔の気配はしねぇが、どうにも嫌な予感がする。
傘を捨てて飛んで探すか―――
そう思い始めた頃 河原で
ズブ濡れの後ろ姿を見つけた。
「真吾!」
慌てて駆け寄って、真吾の顔を覗き込んだ。
ドロで汚れた姿と、虚ろに土を見つめる瞳。
左目の下の部分が紫色に晴れ上がっていた。
「どうしたんだ!何があった!?」
俺は思わず傘を落として
真吾の肩を掴んだ。
「おい、し―――」
「猫が 死んだんだ」
独り言のようにそう言って
真吾はじっと土を見つめていた。
そこは他と比べて 少し膨らんでいた。
「子供が石をぶつけていたんだ。
僕が来た頃には、もう手遅れだったみたい」
「じゃあ、その怪我…」
「ねぇ…二世」
真吾の肩が震えていた。
顔だってズブ濡れだってのに
涙がやけにハッキリ見えた。
「僕は 本当に正しいのかな」
「何…言ってんだ?」
「”悪魔くん”として、人間と悪魔が仲良く暮らす理想郷を作る。
そんなものが、本当に作れるのかな。
猫一匹守れない僕が、長く同じ世界で暮らす動物でさえ笑って殺せるような人間と
悪魔が暮らす世界なんて…」
声はどんどん小さくなって
雨の音にかき消された。
俺は真吾を後ろからゆっくり抱き締めた。
「…そんな事、俺にわかるわけねぇだろ」
「……そうだね」
「俺は人間なんか嫌いだ。っつーか、どうでもいい」
「………」
「けど、真吾が好きだ。お前が望むなら、無理だろうと何だろうと
命懸けてやってやる」
肩はまだ震えていた。
「真吾」
肩を押して、俺の方に向かせた。
ようやく正面から見た顔は
泣き過ぎて目が真っ赤になっていた。
「…痛むか」
変色して腫れた部分に手を近づけた。
こんなに晴れ上がってちゃ痛いに決まってんのに
真吾は首を振った。
そうか、とだけ言って 真吾にキスをした。
シルクハットが落ちて、俺の頭もついに雨の餌食になった。
「…帰るぞ。此処は…寒いだろ」
これだけ濡れちゃ同じだ、と傘をささずに
左手に持って、右手で冷えた真吾の手を繋いで歩いて帰った。
俺も真吾も、頭から足までずぶ濡れで
雨を吸い込んだ服がやたら重い。
水の中を歩いているような感覚。
溺れてはぐれちまわねぇように、俺は真吾の手を
きつく握った。
「…二世」
「…ん?」
「…ありがとう」
俯いた横顔が、悲しみの中で微かに笑った。
その顔を見て 俺はただ
こいつを守りたいと 心底感じた。
(欲しいと思うのが恋。守りたいと思うのが愛。)
End.
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