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仲里 沙月(ナカザト サツキ)
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仲里沙月の悪/魔くん小説(二埋)ブログ。
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28・29日と兵庫県に旅立ってまいりました!
10月に某神サイトの管理人様に教えていただいた
ケーニ/ヒスクローネ・ダン/ケコレクション店という店に行ってきました!


これはッ…まさしく…美ー味ーいーぞーッ!!(ミス○ー味っ子風に)

壷シチューを食べに行ったんですが、無かったので
ビーフシチュー。赤ワインの風味と甘みが最高!
とか料理番組みたいな事言ってみる。今度はケーキ食べにいくヨ!
ドイツ菓子の店だけに二埋ネタも発掘できそうな予感ww
またオススメのお店あったら教えて下さい☆☆☆

さらに!本日、冬コミの二埋本を通販でゲット!ウヒャヒャヒャヒャ!
まだ、めちゃめちゃ欲しいのがありますが、それを注文するのは
来年になりそうだなー…。クッ!



さて。今日は企画四つ目!
わいわいした感じを出そうとしたら大変な事になりました。
五つ目こそは最後の正直って事でイチャコラ+いいものにしたい!

では。雑談しまくりでしたが、イカナゴ食べる悪魔も許せる方は
【つづき】よりドウゾ!







「に、二世ッ…もう店開けないと…!」
「あ?…あー、また今度な」
「今度って!仕事だよ、仕事!」
「へいへい、わかった」
「判ったってッ…ちょ、ちょっと!…二世ッ…」
「逃げんなっつっただろ」
「…ッ!…いい加減にしろー!!!!」

ドガッ。




ありがとう






「うー…なんか体中痛い…」
「俺は角が痛ぇ…」

さっきぶん殴った角を抑えて踞ってる二世を横目に
店のガラス戸を開けた。
雨が降ったのか、水たまりに太陽がキラキラしてる。
それを見てると、カランカランと下駄の音が鳴った。

「よう!チビ店主!」
「おじさん、そろそろ"チビ"はやめて下さいよ」

前店主の頃から常連のおじさんは豪快な笑い方をして
店の中を覗き込んだ。

「お?同居人ができたのかい?」
「え、えーと…」
「なんだ、オッサン。俺に文句あんのか」

ギロリと睨む二世に、コラッと一喝しておじさんの方を向くと
また大笑いしていた。

「こりゃ威勢のいい兄ちゃんだ!」
「はぁ?」
「チビ店主の友達かい?」
「友達じゃねぇ。旦那だ」
「二世!」

拳を握ると、早々と本日三度目の大笑いを耳元で聞いた。

「あっはっはっはっは!そうかそうか!
 こりゃいい!じゃ、こいつは旦那と仲良く食いな」

おじさんは僕にタッパーを持たせて
まだ静かな町に大笑いを響かせながら去っていった。

「なんだ、それ」
「イカナゴのくぎ煮だよ。ご飯と合って凄く美味しいんだ。
 あのおじさん、一度僕の作った卵焼きを食べて以来、
 こうして差し入れしてくれるんだ」
「…真吾の料理は殺人的だからな…」

一瞬ムッとしたけど…返す言葉もない。
『こんなもん食ってちゃ早死にするぞ!』と、ほぼ毎日
こうやって差し入れをされる。

「ふーん。結構いいオッサンなんだな」
「奥さんも素敵だよ?時々二人一緒に買いにくるんだけど…」

夫婦は似るっていうけど、奥さんの方も笑い方はご主人とそっくりで
二人に並ばれるとちょっと怖じ気づいてしまう。

「じゃ、早速そいつで朝飯にするか」
「先に食べてて。僕は…やらなきゃならない事があるんだ」

首を傾げる二世と、キーン、という耳鳴り。
あぁ……今日も来た…。
空からもの凄い速さで降りて来たのは、銀髪に黒い翼の悪魔。

「埋れ木真吾!今日こそ」
「お断りします」

その悪魔に勢い良く一本背負いを決めた。
彼はバタンッと音を立てて、まだ朝早い店の前の道に倒れた。

「く、くそ!何故だ!我こそメシアの伴侶にふさわしい!
 今日こそ婚儀の契約を」
「あのねぇ…何度も言うけど、僕は」

そこまで言うと後ろから、まるで羽交い締めでもするように
二世に抱き締められた。

「な、なんだ貴様は!?」
「そりゃこっちの台詞だ!俺の嫁に何してくれんだクソ野郎!」
「嫁だと!!?」

僕を間に挟んでぎゃいぎゃい言い合う二人に冷や汗が出そう。
その時、小さな黒い影を見つけて、二世の腕から離れた。

「まったく…毎朝毎朝、よく飽きないね、マルバス」
「マルバス!!?地獄の総裁が人間界で何してんだ!」
「花嫁探しだって」

ため息と一緒に言うと、二世は益々怒り出した。

「こいつは俺の嫁だっつーの!」
「ハッ!噂は聞いているぞ、メフィストフェレス二世!
 貴様のような子供にメシアが」

下らない口論を続ける二人を見ていると
足下に小さな影が一つ。

「やぁ、インプ。調子はどう?」
「おぅ…ありがとう」

背けた小さな顔は赤くなっていて、二十年前の誰かを思い出し
笑ってしまう。

「でも油断は禁物だよ。早く魔界に帰れるように、栄養つけないとね」
「……悪い」

バツの悪そうな子供の悪魔の頭を撫でて、キスをした。

「ぅああああああああッ!!」

少し予想はしたけど、大当たり。二世は怒鳴り声を上げて
僕を抱き寄せた。

「何してんだ!」
「何って…インプは弱ってるんだよ。早く魔界に帰りたいっていうから
 精気を分けてるんだ」
「っつっても、お前ッ…!」
「迷子の悪魔の子供に手助けしてるんだよ。
 文句は言わせないからね、メフィスト二世?」

二世の鼻にデコピンをすると、マルバスの笑い声と二世の怒鳴り声が響いた。
いつもの数倍は賑やかな朝に、思わず笑い声をあげた。

「あら、賑やかね」
「おはよう、エイシェト。君の言ってた事はこれだったんだね」
「まぁね」
「あら、エイシェトに美味しいところを持って行かれちゃったわね」
「ナアマ。君まで…」

二人の女悪魔は今日も一段と寒そうな格好で
笑顔を浮かべている。

「悪魔くん!メフィスト二世が来たって本当かモン!?」

どこから聞きつけたのか、百目が血相を変えて店に飛び込み、
大きくなった二世に驚いている。
騒ぎを聞きつけたおじさんが、おばさんを連れてまたやって来て
賑やかさは増すばかり。

「真吾」
「二世…大丈夫?」

ようやく怒りがおさまったのか、二世が僕の傍まで来た。

「あぁ…ったく。相変わらず、悪魔付き合いの良い奴だな」
「褒めてくれてるんだよね?」

笑うと、二世は苦笑いをしながら僕の頭をぐしゃぐしゃ撫でて
みんなの方を向いた。

「いい店だな」
「…ありがとう」

悪魔と人間。僕と君。
仲良く、とはいかないみたいだけど
まだ小さな 僕の理想郷。

「さて。みんな、朝ご飯にしようか」

全員一致の、賛成ー!と大きな声に、また笑ってしまった。


(君がいてくれて  "ありがとう")




End.
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