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仲里 沙月(ナカザト サツキ)
性別:
女性
趣味:
読書*映画鑑賞*ゲーム
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7/12生
本の虫!倅とメシアが大好きです!好き過ぎる!
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仲里沙月の悪/魔くん小説(二埋)ブログ。
暑い!
夏風邪・熱中症には十分ご注意下さい。
はい、そんな訳で。
今日のこばなしは実は
中学生編のどっかに入れようとしてたネタです。
なんともタイムリーな拍手メッセージをいただきまして
急遽、中学生編ではなく
高校生くらいのサイズにして手直ししてUPです!
(その前にレスしろよ)も…申し訳ない!!
少しでも楽しんでいただけましたら幸いです!
ちなみにタイトルはコチラより。
二人とも女体化します!
ご注意下さい!成人向けではありません。
では!ちょっと歪な気がする
こばなしは【つづき】よりドウゾ!
全部 全部 今日だけは
・No!Thankyou!
水木町・町内歌唱大会。
ご老人達の憩いの大会だったはずのこの場所に
今日は若者が溢れかえり、僕はといえば
白い悪魔柄のTシャツに黒のミニスカート、綺麗な黒のパンプスをはいて
舞台裏にいる。
なんだってこんな事になっちゃったんだろ…
***
「クソガキ。ぶつかっといて謝りもしねぇのかよ」
「だからガキは嫌なのよねー」
…ガキ、ガキって、僕はもう16歳なのに。
そして、目の前の二人は僕より背が高いだけで
歳はそう変わらないはずなのに。
お使い帰りに僕にぶつかってきたカップルは
強烈なアルコールの匂いをさせて僕に絡んできた。
咄嗟に謝っても、今度は土下座しろとまで言われた。
商店街を行き交う人達は時々僕達を見ては
そのまま通り過ぎて行く。
でもその中で一つ影が立ち止まった。
「なにやってんだ?真吾」
「二世…」
僕とほとんど変わらない背が覗き込んできた。
二世はいつもと同じタキシードで、カップルは二世を凝視していた。
…なんとも間の悪い登場に頭を抱えたくなる。
「なんだお前、変な格好しやがって」
「ハロウィンには早くないー?」
「なんだとッ!てめぇらが他人をどうこう言える格好かってんだ!」
すっかり喧嘩する気の二世の目の前には
流行りのシャツやスカートを着こなしたカップル。
まぁ、ファッションが極端な悪魔にとっては
おかしな格好に見えるんだろう。
「ひっどーい!クソガキ!」
「っるせぇブス!てめぇにガキ呼ばわりされる覚えはねぇってんだよ!」
「俺の女がブスだと!」
殴りかかってきた拳を避けて
二世がニヤリと笑った。
「俺の嫁はもっと美人だからな」
「……へぇー、言ったな」
行き場を失った男の拳は、電柱に貼ってあった"町内歌唱大会"のチラシを
乱暴に剥ぎ取った。
「じゃ、お前の嫁っての、これに連れてこい。
俺のバンドも、暇つぶしに出てやっからよ。
その代わり…大したこと無かったら出演料はお前等に請求するからな」
「上等じゃねぇか!やってやらぁ!」
「ちょ、ちょっと!二世!」
カップルは早くも僕達から幾ら巻き上げるか話しながら
雑踏に消えていった。
「どうするんだよ二世!
…まさか鳥乙女や幽子にッ」
「バーカ。俺の嫁っつっただろ」
再び浮かんだ二世の笑みに背筋が凍った…。
二人で家に帰るとラーメンをねだる二世を
部屋に連れ込んだ。
「どういうつもりだよ!」
「こういうつもりだ」
二世は悪びれる様子もなく大会のチラシをひらひら振った。
「僕は絶対嫌だからな!」
「いいじゃねぇか、たまには使徒につきあえ」
「使徒に振り回される主なんて聞いた事ないよ!」
それでなくたって、最近は二世に振り回され気味だ。
理由はわかってる。
悪魔で、男で、使徒だけど 僕は二世が好きだから
恋愛感情を持ってしまったから、だから。
「…いい加減にしてくれよ…。
僕は"悪魔くん"なんだ。君一人のものじゃないんだよ」
振り回されてちゃダメだ。
凛と構えていなきゃ、ダメなんだ。
二世は僕の顔を見て、悪かった、と謝った。
「けど、受けちまった勝負を投げ出すのはごめんだ。
…一日だけ、付き合ってくれよ」
二世は僕の頬を撫でて、口端にキスした。
捨てられかけてる犬みたいな顔をして、甘えるような仕草。
…あぁ、ほんとに君って"悪魔"だ。
君の"おねだり"には心底弱いって知ってて
そんな事するんだから…。
「歌唱大会の日…その日、だけだよ」
「あぁ。愛してるぜ真吾」
あぁ、もう。
僕って流されやす過ぎる。
***
そして今日。
怪しげな薬を飲まされて、化粧まで施されて
僕は正真正銘"女の子"になって、出番を待っている。
「おい、まだ機嫌悪ぃのか?」
隣では同じく出番を待つ二世。
口調も気配も二世そのままなのに
CMのような艶やかで長い黒髪を揺らして
モデルのような巨乳を黒のシャツで隠し、
短いスカートから白い足を惜しげもなく見せている。
あと二分後には女の子二人が歌を歌う。
それは間違いなく…僕と二世。
「お前が、一人じゃ嫌だっつーから俺まで女になってやっただろ」
「……はいはい」
僕の返事にムスッとした顔が、これまた可愛い。
不機嫌でいてやろうと思ってたのに
僕の企みはあっさり砕け散る寸前。
「……まぁ、いっか」
「あ?」
「せっかくだし、楽しもうって言ったんだよ」
周りには僕が"男の子"だなんて絶対気づかれない。
お医者様だって今の僕は女の子だと診断する。
…これは チャンスだ。
日頃の鬱憤も、周りの目も無視して
ただ楽しんでいい時間なんて、そうそう訪れるもんじゃない。
強引に気持ちを上に向かせると、二世が笑った。
「らしくなったじゃねぇか」
「女になって人前で歌うくらいの度胸がなきゃ
君の"嫁"は務まらないよ」
今は"悪魔くん"じゃない。
今は、二世の主じゃない。
ただ、君が好きなだけの"人"
『続いては、初参加の二人組でーす!』
「いくか」
「いきますか」
舞台下には、あのカップルの友達らしき人で溢れていた。
司会のお兄さんは場を盛り上げようと色々語っているけど
正直、誰も聞いてなかった。
「いつも通りでいけよ」
「え?」
「"歌は心"なんだろ?」
いつかテレビで聞いた台詞を言って、二世がウインクした。
「…そうだね」
いつも思っていた事を思い出し、マイクを握った。
『ホワイトボードでひしめき合う落書き
自由な願い事』
『放課後のチャイム夕日に響いても
夢見るパワー 見捨てないで
I need』
負けたくない。負けられない。
でもただ、君の傍で"今"を楽しんでいたい。
明日からまた頑張るから、神様。
今だけは。
『『Let's sing!
もっともっともっと声高く、唇に希望を携えて
ふわふわな その度 光りになる』』
この心も 今だけは
『私達の欠片』
君だけのため。
『『思い出なんていらないよ
だって 今強く深く愛してるから
思い出、浸る 大人の様な甘美な贅沢』』
性別も立場も寿命も 今は
『『まだちょっと遠慮したいの』』
届け、君の心に。
***
「結局、あのカップルには会わなかったね」
「そりゃそうだろ。あいつ等は"負けた"んだからよ」
ニャハハハ!と笑う手には優勝商品らしい小さな箱が握られている。
会場は僕達が歌ってから、勝ち負けや敵味方なんて関係なく盛り上がって
僕も二世も、逃げるように家路を歩いている。
誰もいない夜の道で見た二世は
僕を見て、嬉しそうに笑った。
「なに?」
「お前、相当俺が好きだな」
「はぁ!?」
「俺も愛してるぜ」
ウキウキする二世になんだか妙に恥ずかしくなって
商品を奪い取った。
「あ!返せ!」
気になってた箱の中身は……
商店街のラーメンが食べ放題になるというチケット。
「…まさか二世…このために…」
「あ、いや、その」
「変だと思ったんだよね。
あのメフィスト二世が殴られかけて反撃もしないし」
「あああ、あのな、真吾ッ」
「…で。どこからが君の企み通りなの?」
ニッコリ笑って、隠し持っていたソロモンの笛を取り出した。
「そ、それだけは勘弁してくれ!」
「たっぷり聞かせてあげるから遠慮しないでよ」
響き渡った音色に、二世は可愛い顔で半泣き状態。
届いた心は、ちょっと痛かったかな?
おしまい。
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