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仲里 沙月(ナカザト サツキ)
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女性
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読書*映画鑑賞*ゲーム
自己紹介:
7/12生 
本の虫!倅とメシアが大好きです!好き過ぎる!
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仲里沙月の悪/魔くん小説(二埋)ブログ。
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生きてます!

職場で仕事、家でも仕事な日々の中
あっち行ったりこっち行ったりして
二埋書いてもUPする時間がない!

完成してる作品も多々ありますが、手直しする時間が無くて
本日はちょいとしたこばなしを。
こばなしは基本的に手直しとかしないのでww

ツンデレ倅と純粋メシアにハマりそうww
でも未来編だけはドドドSなメシアでいてほしい!

はい。そんな感じで。
友達ポジション+ツンデレVS天然なこばなしは
【つづき】よりドウゾ!









たかがガキのくせに

たかが人間のくせに






見えない学校のありとあらゆる場所で

「悪魔くん!蝙蝠猫ったら酷いのよ!」
「どうしたの?」

降り注ぐのは 仲間の声。

「大先生—!ちょいと鳥乙女に…そのぉ—…」
「うん、判ってる」

蝙蝠猫に笑いかけたかと思いきや

「おぉ、悪魔くん!」
「妖虎…見えない学校は禁酒だよ」

五分後には妖虎に険しい顔をして

「悪魔く—ん!」
「百目、どうしたの?」

七分後には百目に心配そうな目を向けていた。

そうやって一日走り回り、
明日は学校だから、と見えない学校を出ようとしたところで
メフィスト二世が真吾の前に立った。

「メフィスト二世…どうしたの?」
「帰んだろ。俺も丁度ラーメン食いに行くとこだからな
 ついでに送ってやるよ」

親指でさした先に魔導カーが止まっていた。

「…またメフィストから勝手に借りたの?」
「小せぇ事言ってねぇで、さっさと乗りやがれ!」

ワケも判らず怒鳴られ、肩を竦めた真吾は
それ以上何も言わず魔導カーの助手席に乗り込んだ。
メフィスト二世も、乱暴に運転席に座った。

音を立てて派手に発車した割には
魔導カーは随分ゆっくりと飛んだ。

「…メフィスト二世」
「あ?」
「急にどうしたんだい?
 いつもなら"タクシー扱いするな"って怒るじゃないか」

メフィスト二世は前を向いてハンドルを握ったまま
ぶっきらぼうに"別に"と呟いた。

「単なる気まぐれだ」
「ふぅん…」

確かに気まぐれは彼のお得意なところ。
真吾はメフィスト二世から目を反らし
微かに冷たい風を浴びながら
夜空を眺めた。

「いい天気だね」
「は?」
「綺麗だし、気持ちいい。
 なんだか癒されるなぁ」

真吾が力の抜けた顔で笑うと
メフィスト二世の左手が真吾の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。

「てめぇはただの人間で、ガキだろうが。
 あちこち抱えてんじゃねぇよ」

そう言うと真吾は心底驚いた顔をして
ごめん、と呟いた。
そして

「ありがとう」

笑顔を見せると、白い顔が赤く染まったが
真吾はすぐにまた空へ視線を向け
それに気づかなかった。

魔導カーは真吾の部屋のベランダの傍で止まり
真吾はそこで降りてメフィスト二世に振り返った。

「あれ?メフィスト二世、ラーメン食べていくんじゃなかったの?」
「あぁ…また今度な」

真吾は一度首を傾げて、また笑顔を見せた。

「ありがとう」
「ケッ。ついでに乗せてやっただけでそう何回も礼言うなっつーの」
「送ってくれた事もだけど…心配してくれた事」

目まぐるしく回る毎日に
眩暈のする声の嵐。

たかが人間の容量は
もうパンク寸前。

でも君は
大丈夫か、とは聞かず
ただ傍にいてくれる。

「嬉しかった」

はにかんだような笑顔に
メフィスト二世の手が伸びた。
それに気づいた頃には
頬にキスされた後だった。

「さっさと寝ろよ、クソガキ」

シルクハットを鍔を下げて
メフィスト二世は魔導カーで走り去ってしまった。

ご飯よ、とエツ子が部屋に入ってきても
真吾は頬を押さえたまま
メフィスト二世が消えていった方を見つめていた。

「お兄ちゃん?…お兄ちゃんってば!」
「え!あ…な、何?」
「ご飯だってば。
 …どうしたの?顔、真っ赤よ」

そう言われて更に赤くなる顔を隠しながら

「どうしたのって…僕が聞きたいよ…」






「…なんだってあんな事しちまったんだ…」

まだ赤い顔のままメフィスト二世は
屋敷に向けて魔導カーを走らせていた。

…まさか俺、悪魔くんに惚れて…

いや!ない!絶対ぇ、ない!

確かに悪魔くんは可愛いとこもあるし
すげぇと思うこともあるし
っつーか可愛いし…

「…いやいやいやいや!」

待て俺!相手はたかが人間のガキだぞ!

「……とっとと帰って寝るか…」

夢にまで見たらどうしようかと悩みながら
メフィスト二世は魔導カーのスピードを上げた。




(たかがガキ たかが人間 されどメシア)



おしまい。
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