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プロフィール
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仲里 沙月(ナカザト サツキ)
性別:
女性
趣味:
読書*映画鑑賞*ゲーム
自己紹介:
7/12生
本の虫!倅とメシアが大好きです!好き過ぎる!
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仲里沙月の悪/魔くん小説(二埋)ブログ。
人間生きてりゃ思い出したくもない思い出の
一つや二つや三つや四つくらいあるよねー
っていうお話ww
タイトルは「愛傷」で「あいしょう」って読んじゃいます。
もう仲里の代わりに誰かタイトルつけて!ww
次はもっとイチャコラさせようと思う一作。
いや、これも大概かなー。
はい!そんな感じで。
嫌な思い出、あるある!という方は
【つづき】よりドウゾ☆
一つや二つや三つや四つくらいあるよねー
っていうお話ww
タイトルは「愛傷」で「あいしょう」って読んじゃいます。
もう仲里の代わりに誰かタイトルつけて!ww
次はもっとイチャコラさせようと思う一作。
いや、これも大概かなー。
はい!そんな感じで。
嫌な思い出、あるある!という方は
【つづき】よりドウゾ☆
今通ってる水木小学校。
僕は 9歳の時 この学校に転校してきた。
その前の事は…
思い出したくもない。
痛くて 痛くて 苦しい思い出。
・愛傷・
黒悪魔の噂を聞き付け
元いた町まで来るまでは
自分が転校生だった事さえ忘れてた。
結局 調査は空振り。
噂は火のないところに立った煙り。
慌てて帰ろうと駅までの近道を走っていると
「埋れ木?」
呼びかけられた声に悲鳴を上げそうになった。
「おい、お前、埋れ木だろ!」
「マジで?本物?」
「死んだって聞いたぜ」
三人は話しながら僕を取り囲んだ。
「ひ…久しぶり…」
それで精一杯。
三人は大笑いしながら僕の肩を
次々に叩いた。
「うっわ—!マジで本物!」
「なっつかし—。相変わらず友達いなさそうだな」
「まだ怪しげな本読んでんの?」
僕は苦笑いを浮かべたまま
動けなくなっていた。
笑い声がやけに鼓膜に響く。
手が震える。
逃げたい 逃げたい 逃げたいッ…
バキ、と音が鳴って、僕はやっと我に返った。
殴られた頬が痛み、唇を切ったのか、口の中に微かな血の味。
「なんだ、相変わらず弱っちいな」
「バケモノなんだろ、反撃してみろよ」
「なんとか言えよ」
三人は笑いながら拳を振り上げた。
殴られるッ…!!
そう思い固くなった身体には
いつまで待っても痛みは訪れなかった。
「俺のもんに何してんだ、クソガキ」
僕達の頭上にはマントを揺らした二世が
ステッキを構えていた。
「か、身体が動かない!」
「あ、あいつ宙に浮いてるッ…!」
「なんだあいつ!」
顔を真っ青にする三人を放ったまま
二世は僕の前にゆっくりと下りた。
「大丈夫か?」
「あ……う、うん」
切れた口元に触れた二世の目は
ぼんやりと赤い色を見せていた。
二世は三人へ振り返り、ステッキを構えなおした。
「ガキだからって容赦しねぇぜ」
空気が一瞬で変わるのがわかる。
それはあの三人も同じみたいで、真っ青な顔に涙まで浮かんでる。
人間の子供が、魔太公二代目に殺意向けられちゃ
無理もない。
僕は二世の袖を引いた。
「二世、もういいよ。
僕ならほんとに大丈夫だから」
「っるせぇ。俺の気が済まねぇだろ」
「メフィスト二世、お願い。許してやってよ」
そう言うと二世は驚いた顔をして
それはすぐに、呆れ顔に変わった。
「…ったく。だから真吾は甘ぇってんだ」
「ありがとう」
微笑むと二世はステッキを下ろし、三人の硬直が解けた。
「ば、バケモノだ!」
一人が僕達を指差して言った。
「バカ言ってんな。
バケモノなんか手の平で転がしてやらぁ」
…確かに。
人が"バケモノ"と呼ぶものは
二世達悪魔にとってはペットも同然。
「覚えとけよ。今度真吾に手ぇ出したら」
二世のステッキが一人の頬を掠めた。
「八つ裂きにしてやるからな」
三人はすっかり怯えて どうも腰を抜かしたらしい。
行くぞ、と二世が僕の腕を取ったけど
僕は三人を見ていた。
「…もう、人を殴っちゃだめだよ」
もっとマシな事が言えれば良かったのに
出てきた言葉はそれだけ。
それだけ言って三人に背を向けた瞬間
「…悪魔だ…」
そう聞いた。
僕はその言葉に振り返り
「カッコイイでしょ?」
笑って、二世の腕を抱きしめた。
二世は僕を抱き抱え、オレンジの空へと飛んだ。
***
「ほれ、着いたぞ」
そう言って下ろされたのは
廃ビルの屋上に停めた魔導カーの助手席。
「ったく。黒悪魔が出たんなら誰か連れてけよ」
「でも結局空振りだったし…」
「それに、なんだよあのガキ共は」
自分だってガキじゃないか…
とは言わず、僕は笑って答えた。
「僕、今の家に引っ越す前はこの辺りに住んでたんだ。
その時学校で…まぁ、ちょっと虐められてて」
ゲームもアニメも好きだけど
僕が一番好きなのは 悪魔。
今思えば、虐められてたのは
周りに上手く同調できなかった僕にも原因がある気がする。
けど二世は
「…やっぱりブッ殺しとくんだった」
また物騒な事を言い出した。
「ちょっと殴られてたくらいだし、ほんと、大丈夫だよ」
「なにがどう大丈夫なんだよ!
好きなもんを好きだっつって殴られるなんて
我慢できるわけねぇだろ!」
「…そりゃ……でも今は友達だっているし」
「"今"良くても、そん時辛かった気持ちはどうすんだよ」
…相変わらず痛いとこ突くなぁ。
あの時 痛かった気持ちは
今も心臓の辺りで 息を潜めていて
油断すると 飲み込まれてしまいそうで。
誰かこの胸を抉って 心臓を取り出して
この痛いものも全部 獲り出して。
「…本当に大丈夫」
「真吾ッ」
「だってあの三人の顔ったら」
きっとあの子達は今夜
二世の悪夢を見るに違いない。
「君がいたから、ちょっとスッとしたよ。
ありがとう、二世」
ちゅ、と頬にキスすると白い顔が真っ赤になった。
「…あ」
「…なんだよ」
「血、付いちゃった」
慌てて二世の頬を指で拭った。
口切ったの忘れてた…。
「まだ血、止まってねぇのか」
「ううん、もうほとんど…」
僕の言う事なんて聞かず
二世は顔を近づけ、切れた口元を舐めた。
「に、二世ッ…」
「…美味ぇ」
「は?」
二世はそこにキスして何度も舐めてきた。
いつもとほんの少しズレたキス。
それがなんだかもどかしい。
「ちょ、ちょっと…!」
「他に怪我、してねぇか?」
「してないよ」
「…………チッ」
目に見えて残念そうにする二世の頭を叩いてやった。
「他には?」
「だから怪我なんか…」
「違ぇ。他になんか嫌な思い出はねぇのかって聞いてんだ」
「嫌な、思い出?」
「片っ端からブッ殺してきてやるぜ」
言ってる事はとんでもないのに
二世はいつも通り、ニャハハと笑った。
「俺と会う前の事。なんでも聞かせろよ」
「…どうして?」
「お前は俺のもんだから」
今も 未来も 過去も。
苦しいくらいの独占欲に 心臓の辺りが甘い痺れる。
「…そんなに楽しい話しもないけど」
「おぅ」
「その前に…ちゃんとキスして」
飽きるくらい キスをして。
今すぐ 此処で。
「…仰せのままに」
ニヤリと笑った二世の目は真っ赤に染まっていた。
キスで止まらなかったらどうしよう、なんて
考えながら二世の背中に腕を回した。
「二世、大好き」
「俺は、愛してるぜ」
あぁ もう …僕の方が止まらないや。
僕の心は どうやらこの悪魔に抉り獲られたらしい。
痛みも苦しみも奪われて
残ったのは 焼け付くような、この想い。
「…僕も」
この想いに 名前をつけるなら
「愛してる」
おしまい。
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