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仲里 沙月(ナカザト サツキ)
性別:
女性
趣味:
読書*映画鑑賞*ゲーム
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7/12生
本の虫!倅とメシアが大好きです!好き過ぎる!
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仲里沙月の悪/魔くん小説(二埋)ブログ。
ようやく4話目!
本当は季節を合わせて12月20日頃に載せようかと思いましたが
モロモロの都合で例の如く自重せず。
今回はメシアに歌を歌っていただきました。
アニメ見て思うけど、あの声で歌ったら絶対にイイ!
選曲はこのCDから。
英語歌詞ですが反転で日本語訳が出ます!
そして倅は主夫化。
そんな二人もイイ!という方は【つづき】よりドウゾ!
本当は季節を合わせて12月20日頃に載せようかと思いましたが
モロモロの都合で例の如く自重せず。
今回はメシアに歌を歌っていただきました。
アニメ見て思うけど、あの声で歌ったら絶対にイイ!
選曲はこのCDから。
英語歌詞ですが反転で日本語訳が出ます!
そして倅は主夫化。
そんな二人もイイ!という方は【つづき】よりドウゾ!
「ごめん、二世。今日、先に帰ってて」
「あ?どうしたんだ?」
「部活。今日は出ろって言われてるんだ」
「部活って…なんか入ってんのか?」
「え?言わなかったっけ? 歌唱部だよ」
04:My dear friend.
歌唱ー!?とクラス中に響くような大声で言われた。
「歌唱って…歌、歌うのか?」
「そりゃそうだよ。合唱だったり、バンドだったり、
とにかく歌ならなんでもありだけど」
「悪魔くんが………歌?」
「そんなに意外?」
「そりゃそうだろ。オカルト部とか…なんか、そういうのに入ると思ってたぜ」
「オカルト部なんか無いよ」
っつーか部活に入った事自体が不思議だと言う二世に
歌唱部のチラシを見せた。
「しょぼいチラシだな」
「楽そうでしょ?」
笑うと、二世も笑って頷いてくれた。
そもそも僕が歌唱部に入ったのは、家に帰りたくない時に
逃げる場所が欲しかっただけで。
だから、活動の少ない歌唱部でも僕は幽霊部員だった。
「なのに、なんで今日行くんだ?」
「終業式で文化部の発表があるんだよ。そこで歌うんだ」
文化祭でさえ大きな発表は無いっていうのに
どうして終業式でそんなに頑張るんだか…。
「だから、ごめん!」
「あぁ…じゃあ、終わったらうち来いよ」
「え?」
「夕飯。食ってくだろ?」
嬉しそうに笑った顔に、僕も笑顔で頷いた。
***
「へぇー…メフィスト二世がねぇ」
「そうなんだ。これが美味しいんだよ」
昨日も、その前も二世の家で夕飯をごちそうになった。
二世の料理は意外にも凄くまともで、美味しかった。
「貧太くんもごちそうになればいいのに」
「僕は母さんがうるさいからさ」
肩を竦めてそう言った。
二世が来てから、貧太くんとは朝と昼しか一緒にいなくなった。
同じ部活だから、今日は久しぶりに放課後、一緒になった。
「…大丈夫かい?そんなにメフィスト二世といて」
「…やっぱり、気付いてるんだね」
僕が、二世を、好きな事。
誰にも知られてないと思ってたのに。
「ずっと、見てたからね、君を。
小学生の頃から、メフィスト二世が好きだったろ?」
「…うん」
「…エッちゃんの事を考えると…辛いだろうね」
眉間に皺を寄せる貧太くんに首を振った。
「辛くなんかないよ」
「悪魔くん…」
「だって、自分で選んだんだから」
そう言って笑うと、貧太くんも笑った。
幸せじゃなくても、辛くない。
だって、好きになったのは僕で、僕はそれを後悔してないんだから。
「コラ、埋もれ木!お前たまに出席して私語ばっかすんなよ」
三年生の部長が眼鏡を光らせて睨んできた。
「す、すみません」
「…ソロはお前で決まりだ」
「は?」
「終業式のソロは二年の埋もれ木に決定ー!」
「え?え?」
***
「ごめん!遅くなって…」
「腹減ったー!早く食おうぜ」
笑って迎えてくれた部屋はいい匂いでいっぱいで
テーブルにはクリームレモンソースのチキン、
焼きカボチャのヨーグルトサラダ、パプリカのマリネ
デザートはチョコフォンデュ。
「君、いつでもお嫁にいけるね」
「俺は貰う方だっつーの」
寒くなってきた季節にピッタリの暖かい食事をしながら
幸せなはずなのに、思わずため息をついた。
「どうした?」
「…歌唱部で、終業式にソロをやる事になったんだよ」
今年の終業式は一年か二年の中からソロを選び、
三年生で伴奏する形にしたらしい。
「部員自体が少ないから、確かに当たる確率はあったんだけど…
ろくに顔出してない僕が当たるなんて…」
終業式。全生徒の前で歌うなんて気が滅入る。
と、いうか正直やりたくない。
「オカリナの演奏なら得意なのに」
「へぇー…悪魔くんが歌、なぁ…」
感心する二世を見ながら、もう一度ため息をついた。
「だから、二世。これからあんまり来れなくなると思うけど」
「なんでだよ?」
「練習で遅くなるから、二世、それまで待ってられないだろ?」
うーん、と二世は僕が帰るまで唸っていた。
僕も来たいんだ、とは言えなかった。
そんな事言ったら二世は絶対待ってる。
悪魔に空腹を我慢させるなんて、拷問じゃあるまいし、できないよ。
***
「つ………疲れた……」
部長に目をつけられたのか、練習は驚く程ハードだった。
音痴、とまではいかないけど人並み以上には上手くないと思う僕に…
「そんな事言われたってできないよ!」
暗い道で、思い出して叫んでしまう程無茶な要求をされた。
これが終業式まで毎日だなんて…二世の家にも当分行けそうにない。
自宅の扉を開けると、中から賑やかな笑い声が聞こえた。
「あ!お兄ちゃん!おかえりなさい!」
エツ子が満面の笑み。嫌な予感がするけど
「よ!悪魔くん」
まさに的中。
「メフィスト二世…今日はうちに来てたの」
「あぁ、久しぶりにエッちゃんのラーメンが食いたくなってな」
「メフィスト二世さん!できたわよ」
何杯目かのラーメンを嬉しそう見てる二世と、エツ子を見ながら
階段を上りかけて、二世が僕の腕を掴んだ。
「悪魔くん、飯、食わねえのか?」
「うん…いいよ、あんまり食欲ないし」
「けど」
「疲れてるんだ。…ごめん、今日は一人にして」
腕を掴んでる力が弱まって、僕は結局二世に振り向かないまま
部屋に入った。色々しようと思っていたはずなのに
疲れが一気に吹き出して、僕はベッドに倒れ込んだ。
『違う!もっとそこは滑らかに!』
『お兄ちゃん!メフィスト二世さんに』
鼓膜に焼き付いた声を聞きながら、心底嫌な気分で眠りにつく羽目になった。
***
最悪の気分で眠ったのに、凄く気分がいい。
と、いうより…なんだか、気持ちいい。
なんかスベスベして…………スベスベ?
「くすぐってぇよ」
目を開けると、そこに二世の顔。
「ぅわあああッ!」
驚いてベッドから落ちて、大丈夫か、なんて声をかけられた。
起き上がって自分の状態を見てまた声を上げそうになった。
制服のまま寝たはずなのに、ズボンだけが制服で
上半身は裸だった。
起き上がった二世も僕と同じ格好だった。
「な、こ、え、あ…」
「おいおい、大丈夫かよ。
前は、シャツのまま寝るなって散々言ってただろ。
だから脱がせてやったんだよ」
欠伸しながらそんな軽く言うけど
「そ、そもそもどうして僕のベッドで寝てるんだよ!」
「いいじゃねぇか。今更だろ」
だからそんな軽く言わないでよ。
「…僕が女性だったら君、通報されてるよ」
「ツーホー?…まぁ何か知らねぇが、時間、いいのか?」
時刻は8時15分。
「まずい!遅刻だ!行くよ、メフィスト二世!」
「へいへい」
走っても間に合わないので急遽二世に飛んでもらった。
久しぶりに乗った背中は前より安定してる。
「今日も練習あんのか?」
「うん…」
二世は、そうか、とだけ言って黙り込んだ。
***
それから練習は毎日、ほんとに毎日続いた。
期末試験中もやるなんて、どうかしてるよ…。
二世はあの日以降も時々うちに来ては
僕の寝てる隙にベッドに入り込んでくる。
大した事じゃないけど、毎回人の制服をひんむくのはやめてほしい…。
制服で寝る僕も悪いんだけど。
「いよいよ今日だね」
「うん」
舞台袖で貧太くんと気合い入れの握手。
練習から解放される喜びもあるけど、今はとにかく上手くやらないと。
じゃないと……きっと殺される。部長に。
「さ…さすがに緊張してきたッ…」
「……悪魔くん。良かったね」
「え?」
「緊張、解してくれそうな奴が来たよ」
キョロキョロしながら袖にいるのは二世だった。
「メフィスト二世、どうしたの?部員以外は席に」
「あぁ、ちょっとな」
二世は僕の傍まで来て、ニヤリと笑った。
「あの悪魔くんでも緊張すんだな」
「人間だからね。それより」
「ま、失敗したら残念会してやるから気張らずやれよ」
僕の言葉をことごとく遮ってはそう言って
頬にキスされた。
「……え?」
「なッ………!」
僕は呆然として、貧太くんは震えてる。
自分の頬に手を当てて、何が起きたのか気付いた時には
僕の方が真っ赤になって震えた。
「遅ぇよ」
ニャハハ、と笑って、じゃあな、と背を向けられた。
「二世」
「ん?」
「…しっかり聴いててよ」
「おう!」
『続きましては、歌唱部です』
気怠い拍手を一身に浴びながら、僕たちはステージに立った。
副部長がギター、部長がドラムの前に座って、僕は一人マイクの前に立った。
ズラリと並んだ生徒の中に、席に着いた二世を見た。
僕たちは一度目を合わせて、頷いた。
「My dear friend.
親愛なるボクのともだち
I have one anxious thing.
ボクは一つ気になる事がある
I have thought for ten years or more.
ずっと十年以上気になっていたんだ
Daily life of me.
ボクの日常のなかで
A man who runs the coastline.
海岸線を走る男を毎日見ていた
Anyway, he was running everyday.」
とにかく毎日彼は走っていたんだ
二世がじっとこっちを見ている。
ただぼんやりそう思ったけど、僕は窓から指した光を見ながら
歌い続けた。 不思議と、緊張はしなくなっていた。
「My dear friend.
ボクの大切なともだち
I want to be running on the wind.
ボクも風に乗って走って行きたい
I can see light at the and of the way.」
その先には光が見えるから
『親愛なる僕の友達』
いつか僕も 心から君を、そう呼べたらいい。
でもその時も 君に恋をした事を 誇れたらいいな。
「He's an old man.
彼は年老いていて
But,still kicks strong steps.
けれど変わらず強い足取りで
White cross adhered to his chest and back.
白い十字架を胸と背に
I don't know why
ボクは理由(ワケ)を知らないけれど
He is still running everyday.
彼は毎日変わらず走っている
White cross adhered to his chest and back.」
白い十字架を胸と背に
歌い終わって僕たちは頭を下げた。
拍手喝采。どうやら大成功みたいだ。
袖に戻ると貧太くんが随分興奮していた。
「悪魔くん!凄かったよ!感動した!」
「えへへ…ありがとう」
「埋もれ木、よくやったな!今までで一番良かったぞ!」
「部長…ありがとうございました」
さぁ席に戻ろうとした時
また二世が袖まで来ていた。
「お疲れさん。最高だったぜ」
そう言って上がった二世の右手にハイタッチ。
明日から冬休み。ラーメンでも食べにいこうかな。
親愛なる君と一緒に。
It continues.
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