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仲里 沙月(ナカザト サツキ)
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仲里沙月の悪/魔くん小説(二埋)ブログ。
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ちょっと死んでましたwww

仕事→風呂→寝る、の生活。
お休みの日は家にいる事もできないまま飛び回り。
先日【悪魔くんDVD-BOX】発売でしたね!!
仲里は今日コンビニに受け取りに行ってきました(・ω・*)

あーまた悪魔くん再熱決定だよヲイーwww
再熱した愛は燃え上がるんだZE!

はい、そんな感じで。
大変お待たせしました!!9000hitリクエスト作品!
手直ししようと思ったんですが…手直ししてると来月とかになりそうなので
もう直感とイマジネーションの任すままup。
『こういうのが読みたいんじゃない!』というお声も素直に聞く覚悟です。
で…でも傷つきやすいのでお手柔らかに…((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタカタカタ

それでは!9000hitリクエスト作品
未来編『未来<今>過去』は【つづき】よりドウゾ!







僕が好きなのは
俺が好きなのは


あなた だけ。



・未来<今>過去・




『働かざるもの食うべからず』
そう言ってガキコンビは城で色々な手伝いをする事にした。
いざ手伝ってみると
これがなかなか大変らしく
チビの俺はあっさり諦めた。
迷子になる程大きな城の手入れは
普段は俺が一人でやっていた。

「大概は魔力で片付くぜ」
「そうは言ってもただ居座るのは居心地悪いよ」

…チビ二世は気にもしねぇで
あいつとチェスで遊んでるけどな。
小さな真吾は、魔力をかけた箒が勝手に掃除するのをただ眺めて

「どうせなら座れよ」

自分が座っているソファーに手招きした。
俺の隣に座って、真吾はため息をついた。

「どうした?」
「あ……手伝う事もできないんだなぁと思って」
「何、気にしてんだ。
 あいつは平然と無茶な事言ってくるぜ?」


『カーテン変えようよ』
『シャンデリアつけようか』
『なんか和風な部屋がいいなぁ』
『天井までびっしり本!』
『コーヒー』


「コーヒーだけは魔力でやると不機嫌になんだよなぁ」

だからあいつが飲むコーヒーはいつも
俺が自分の手で煎れる。

「…一体どこが好きなの…?」

我が儘放題。
しかもかなりのサディストで
あんまり 二世を大事にしてるように思えない。


そう言いたげな目に思わず笑みを浮かべた。

「お前みてぇなガキにゃわからねぇよ」
「僕はガキじゃないよ!」
「ガキじゃなきゃチビか」

ニャハハ、と笑うと

「二世が君みたいになるなんて信じられない」

小さな毒を吐いてきやがった。

「そりゃこんな男前になるなんてなぁ」
「違う!
 二世はもっと優しいし
 紳士だし、それに!今だって十分カッコイイよ!」

真吾は妙にムキになって言ってきた。

「俺だってお前みてぇなガキがあんな美人に育つなんて信じられねぇや。
 あいつは、あぁ見えて"慈愛のメシア"なんて呼ばれるくれぇ
 優しい奴だし、ツラだって"嫁にしたい"って連中があちこちから出てくんだぞ?」
「……あんなサディストのどこがいいんだか…」

…"あんな"はお前だろうが…。

「バッカ。ツンデレは流行りだぞ」
「ツンツンし過ぎて近寄ったら刺されそうじゃないか」
「それがいいんじゃねぇか。
 薔薇に棘はつきもんだろ」
「…悪趣味」

そう言われても俺は笑ったまま。
真吾は負けじと眉間に皺を寄せた。

「二世はカッコイイけど可愛いところもあるし
 無茶なくらい僕を守ってくれるし
 魔界でも人間界でもモテモテなんだから」

コラ。俺は今でもモテんだぞ。

「それを言うならあいつだって可愛いぞ?
 酔って甘えてくんのがたまんねぇんだよな」

思い出し笑いをする俺に
真吾は思いっきりため息を吐いた。

「…それにな。
 あいつは十分、俺を大切にしてるさ」

本心ならいつでも覗き込める。
俺なら いつでも。

「俺がかすり傷一つでも負おうもんなら、大変だぜ?」

『僕のものに傷つけたのは誰?』

ニコニコ笑って悪魔を踏み付ける。
ありゃ神でも逃げ出すぜ。

「大切なもんを大切にしていく方法ってのは
 それぞれ違うもんだ」

例えばいつも隠す我が儘を
俺の前でだけは惜しみなく曝け出す。
例えば俺が傷つけば
神であろうとあいつは喧嘩売りに行く。

「…二世も」
「あ?」
「…二世も、そうかもね」

僕が頑張ってたら
みんなは『頑張れ』って笑うのに
二世は『無理すんな』って怒ってくる。
僕が泣いてたら
みんなは『大丈夫?』って困った顔をするのに
二世だけは 頭を撫でて 抱きしめてくれる。

「…やっぱり今の二世が一番!」
「ケッ。あんな弱っちぃ奴の何処がいいんだか」

あ。と思った頃にはもう遅くて
俺はビンタをお見舞いされた。
引っ込みのつかない真吾は

「二世は強いよ!」

そう叫んで部屋を出ていこうとするから
慌てて呼び止めた。

「手伝いてぇんだろ?
 コーヒー煎れに行くから付いてこい」

殴った事をもう後悔してるのか。
真吾はホッとしたような顔をしてから
うん、と笑顔で頷いた。




***




うーん…予想外に強い。
小さい僕と二世が掃除に行ってる間
僕は小さい二世とチェスを打っていた。

まぁ強い…けど

「はい。ナイトもらい」

僕はもうちょっと強いかな。
小さな二世は眉間に皺を寄せてチェス盤を睨んでいる。

「…ねぇ」
「あ?」
「悪魔くんのどこが好き?」

そう聞くと、ほんのり赤くなった顔が僕に向いた。
ほんと可愛い。からかいたくなるくらい。

「弱いでしょ」

小さな僕は

過去の僕は

弱かったでしょう?

「あいつは強ぇ」
「…へぇ」
「それに…甘いっつーか…"優しい"んだ。
 あいつの傍が一番居心地いいんだよ」

悪魔の台詞とは思えないなぁ。

「…大体、お前はどうなんだよ」
「え?」
「あんな適当な奴のどこに惚れてんだ?」

呆れるように言うけど
"彼"は"君"なんだけど…。

「そうだなぁ…
 強いし、カッコイイし、僕を大切にしてくれる」

誰が僕を攻撃しても 守ってくれる。
誰が僕を否定しても 愛してくれる。

「大切で…掛け替えのない存在。
 彼がいたから…僕は此処まで来れた」
「あいつだってそうだ」

誰が諦めても 顔を上げる。
…誰が忌み嫌っても 好きだと言ってくれる。

「それにあいつは可愛いし
 たまにエロいし、真っ直ぐだ」
「彼だって可愛いところあるし
 悪魔とは思えないくらい一直線だし
 強いよ」
「あんなのより、真吾の方が強ぇし綺麗だ」

あんなの呼ばわりして。
…もう手加減してあげないから。

「チェックメイト!」
「ぅあああッ!」
「チェスだって彼の方が強いよ。それに」

自分の唇を舐めて

「大きいし♡」

そう言うと目の前の二世は
火を出しそうなくらい真っ赤になった。

「…背、だよ?」

何想像してんのさ。

「二世、ヤラシー」
「…ッ!っるせぇ!」

真っ赤な顔に笑っていると
扉をノックする二つの手。

そうそう。
二世の手製のコーヒーは
どんなものより香りも味も最高なんだよね。



***



「今日は楽しかったなぁ」

その夜。
小さな僕達が部屋に戻った後
僕と二世はワインで乾杯した。

「俺も同感だな」
「なんだか僕を褒められてる気分だったよ」

二世の方も小さな僕に散々褒められたらしい。
自分達じゃないって判ってても

「"真吾は強いし綺麗だ"なんて言われちゃあ、ね」
「"二世は優しいし紳士だしカッコイイ"っつってたぜ?」

ニヤリと笑った二世は
僕の腰を抱いて耳元にキスした。

「くすぐったいよ」
「それだけじゃねぇだろ」

調子に乗る二世の背中を抱きながら、グラスのワインを一気飲み。

「悪酔いしそう」
「責任取ってやるよ」
「…紳士的ではなくなったかもね」

この色魔め。

「跪いてやろうか?メシア様」
「それもいいね」

ひざまずいて
愛を囁いて

いきばのない熱量を
甘やかして。

空になったグラスを柔らかい絨毯に落として
きっと今頃 小さい僕達も思っているであろう事を思った。




あぁやっぱり

"今"の君が一番!






End.
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