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仲里 沙月(ナカザト サツキ)
性別:
女性
趣味:
読書*映画鑑賞*ゲーム
自己紹介:
7/12生
本の虫!倅とメシアが大好きです!好き過ぎる!
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仲里沙月の悪/魔くん小説(二埋)ブログ。
カウンター見て吃驚!
もうすぐ1000だ!!4ケタだ!なんかやりたい!
記念に何かやりたいなーと思いますが…うーーーん。
いい案、募集です!
今回からスタートの『未来編』第一話では
倅とメシアはまだ友達関係です。しかし!しかし!しか(しつこい)
ゴシックホラーお題30の『02:城』に出て来た二人が登場。
ある意味、パラレルな分類?
では!とんでもないシリーズ『未来編』
第一話は【つづき】よりドウゾ!
もうすぐ1000だ!!4ケタだ!なんかやりたい!
記念に何かやりたいなーと思いますが…うーーーん。
いい案、募集です!
今回からスタートの『未来編』第一話では
倅とメシアはまだ友達関係です。しかし!しかし!しか(しつこい)
ゴシックホラーお題30の『02:城』に出て来た二人が登場。
ある意味、パラレルな分類?
では!とんでもないシリーズ『未来編』
第一話は【つづき】よりドウゾ!
怪しげな気配に釣られて、その大きな穴を覗き込んだ。
「何、これ。底が見えないね」
「あぁ…気をつけ、ょっととととわああ!」
「え?め、メフィスト二世ー!」
急に穴から吹いた、吸い込まれるような風に
僕らは二人とも真っ逆さまに落ちた。
風が強くて、メフィスト二世も飛ぶ事ができない。
真っ暗な穴を叫びながら落ちて……真っ青な空を仰いだ。
*Monday
「ぅわああああッ!!」
バスン、と音がしてようやく落下が終わった。
僕が落ちた先は 真っ白なシーツの入った籠。
どこかの屋上らしいそこには
他にもシーツが並べて干してある。
目の前には籠を僕ごと抱えて
こっちを見ている長身の黒い男性。
真っ黒なスーツにシルクハットを被っている。
その男は目をパチパチさせて僕を見ていた。
***
「どぅわぁああああ!!」
ガシャ―ンッとデカい音を立てて
勢いよく落ちた先は、どうやら
どこかのバルコニーらしい。
バルコニーに置かれたテーブルの上に
落ちたらしい俺の前には白いシャツに黒いカーディガンを着て
栗色の髪を束ね、縁のない眼鏡をかけて、膝に本を開いている男。
その男は瞬きもせずにこっちを見ながら、コーヒーを一口啜った。
「………」
「おい」
此処はどこだ、ときく前に
カップがガシャンと落ちて
思い切り抱きしめられた。
「ぉ、おい!!な、なんだ!?」
「可愛い―!!」
そいつは聞き覚えのある声で
頬擦りまでしてきやがる。
どういう事だ、誰なんだと喚いてみたが
そいつは俺を抱いたままウキウキと歩き出した。
「どこ連れてく気だ!離さねぇと八つ裂きにすんぞ!」
「懐かしいなぁその台詞!あぁ―ッ僕の雪見大福!」
俺の顔は餅アイスじゃねぇ!
魔力で逃げようにも、しっかり抱えられてステッキも出せねぇ。
俺の喚き声を完全に無視して歩き、一つの扉の前へ来た時
もう一人 悪魔くんを米俵みてぇに肩に担いだ長身の男が来た。
「「あ。」」
二人は顔を見合わせてそれだけ言って
俺と悪魔くんはただ呆然とした。
***
俺と悪魔くんをソファに座らせて
二人は少し離れた場所で口論を始めた。
「あんな担ぎ方しなくても!」
「いきなり洗濯籠に突っ込んできたんだよ!」
「もっと丁寧に扱わないと」
「大体お前だってぬいぐるみみてぇに」
ゴチャゴチャ言い合う二人から目を逸らしたら
同じように目を背けた悪魔くんと見合った。
「あれ…誰なんだろう…」
「っつ―か、此処どこだよ…」
二人はひとしきり言い合ってから向かい側のソファに並んで座った。
「えーと…一応、名前、きいてもいいかな?」
茶髪の男がかけていた眼鏡を畳みながら言った。
俺達は一度顔を見合わせたが、今この状況を打開するにゃ、従うのも手だ。
「埋もれ木真吾、です」
「メフィスト二世だ…っつか、訊く前に名乗りやがれ!」
二人は一度顔を見合わせて
「埋もれ木真吾です」
「メフィスト二世」
同じ名前を名乗った。
「え…同じ、名前?」
悪魔くんの目がパチパチ瞬きをした。
「バカ言うな!メフィストの二代目がそう何人もいてたまるか!」
真吾、と名乗った男は、あー…と、唸って口を開いた。
「ここはね、君達が住む世界よりずっと未来なんだよ」
「み、未来!?」
「そうだ。この間から城の上の空間が歪んでたから、
何か落ちてくるかもしれねぇとは思ってたが…」
二世、が俺達を見てため息をついた。
反対に"真吾"はウキウキしている。
「空間の歪みからは過去のものが落ちてきたりするから、
過去の自分達が落ちてきたら面白いよね、なんて話してたとこだったんだ」
無邪気に笑う顔は、今の悪魔くんの面影がある。
本当に未来まで来たってのかよ。
「そんな!すぐに帰らないと…歴史を歪める事になるよ!」
「あぁ、それは多分大丈夫だよ。
僕ら二人とも、未来に飛ばされた事なんてないんだ」
つまり。
今いる未来は俺たちが向かう未来じゃない。
沢山ある未来の中の一つに過ぎないらしい。
「今、他の使徒に帰る方法を探させてっから、
見つかるまでゆっくりしていけよ」
客室に案内すると言って、大きい二世が立ち上がった。
***
それから僕は客室へ案内されて、
メフィスト二世は散らかしたままのバルコニーを
大きい方の僕と片付けに行った。
案内してくれるのは嬉しいけど…。
…メフィスト二世、随分大きくなったんだなぁ…。
並んでも今の僕じゃ腰くらいまでしかない。
未来の僕は今より高いけど、それでもこの二世程じゃなかった。
「悪かったな」
「え?」
「あんな担ぎ方して。まさか本当に過去の自分達が降ってくるなんて思ってなかったからな」
「あ、いや、大丈夫だよ!」
「最近は黒悪魔も大人しくなってるが、それでもあいつに敵がいねぇわけじゃねぇ…」
突然落下してきた僕を敵かもと疑ったみたいだけど
「今は、信用してくれてるの?」
「あぁ。今は、な」
「え?」
「今、"大丈夫"っつっただろ。あいつの、昔からの口癖だからな」
そう言った顔はどこか遠くを見ているようだった。
「すぐに言うんだぜ。
…どんなに苦しくても、あいつは"大丈夫"しか言わねぇ。
肝心な時はいつでも、な」
あれは 確かに僕なんだと実感した。
苦しい時の"大丈夫"は、僕の口癖だ。
「たまには、助けてくれって言われてぇもんだ」
そんな風に、思ってるのかな。あの、小さい第一使徒も。
「着いたぞ。この部屋だ」
扉を開けると、風が吹き抜けた。
左には本棚とテーブル。右には天蓋付きの大きなベッド。
大きな出窓から光が差し込んでる。
「近々客が来るから、悪ぃが二人で一部屋使ってくれ。
寝泊まりする分には問題ねぇと思うが、何か必要になったら遠慮無く言えよ」
「うん、ありがとう」
「礼はいらねぇ。ここはお前の城なんだからな」
は?と首を傾げたら、屈んで僕の顔を覗き込んだ。
こんなに近いと …ちょっと、照れる。
クス、と笑った声が聞こえて
「じゃあ、またな」
キス、された。
***
割れた食器やらを拾いながら、終止笑顔のこいつ。
だが、確かによく見たら悪魔くんだ。
髪の色も、声も、笑った顔も、俺の知ってる悪魔くんだ。
「…なぁ」
「ん?」
「髪、切らねぇのか」
栗色の細い髪は肩辺りまで伸びていて、それを一つに束ねている。
「あぁ…そうだね。そろそろ切らなきゃ、とは
思ってるんだけど」
「…ふーん」
そこで会話が終わった。特に楽しい話しもしてねぇのに
クスクス笑い声がした。
「なんだよ」
「君は、変わらないなぁと思って」
「は?」
伸ばされた手が俺の頬を撫でた。
「…君は…こんなに小さかったんだね」
「う、うるせぇ!」
気にしてるんだぞ!
手を払いのけたら、ごめん、と笑った声が言った。
「痛ッ」
「おい」
ガラスの破片で指を切ったらしい。
血が、食器だったものに落ちた。
「どんくせぇな」
「あー…結構切ったかな」
真顔で言うなっつーの。
俺はシルクハットから、悪魔くんの家で拾った
絆創膏っつーのを一枚出した。
「ほらよ」
「絆創膏?どうして君がこんなもの…」
「別にいいだろ。巻いとけよ」
そう言っても、絆創膏を見たまま笑ってやがる。
「"別にいいだろ"、か」
「あ?」
「今でも口癖だよ。不都合な事があると、
すぐ"別にいいだろ"って」
そんなに言ってんのか、俺。
口癖なんて考えた事も無かったぜ。
「怪我して帰ってきてもね、そればっかり。ほんと、強情なんだから。
…心配するくらい、させてほしいのに」
そんな風に思ってんのかな…小さい方の悪魔くんも。
「此所はもういいよ。部屋に戻って君も休んで」
ガラスの入った袋を持ち上げて立ち上がり、
俺も続いて部屋を出て行こうとした。
「ここから客室まで行ける?」
「当たり前だろ。俺を誰だと思ってんだ」
「そうだね。ここは君の城でもあるんだもんね」
は?と見上げたら
「じゃあ、またね」
キスされた。
***
部屋に戻ってきた小さい二世は妙に顔が赤い。
「どうしたの?顔、赤いよ」
「そっちこそ」
あ。
もう落ち着いたと思ったんだけど…
でも落ち着くなんて無理かもしれない。
好きな相手にキスされたわけだし。
好きなのは目の前の君なんだけど。
…とても言えないな。
「君って…」
「ん?」
「カッコ良くなるんだね」
間近で見た顔が忘れられない。
今の二世を、あの距離で見るなんて事故じゃない限り
ありえないんだけど。
「悪魔くんも、随分美人になるんだな」
「美人って…女の子じゃないんだから」
「いいだろ。褒めてんだし」
「せめてカッコイイって言ってよ」
「美人だと思ったからそう言ったんじゃねぇか」
「そんなに言われると照れちゃうなー」
気配もなく扉に立っていたのは大人の僕。
手に持ったお盆にカップが二つとティーポットが一つ乗ってる。
「お茶でもあった方がいいかと思って」
「あ、ありがとう」
テーブルにそれを置いて出て行こうとした時に
今度は大きい二世が顔を出した。
「真吾、忘れもんだ」
「あ、そうだ。これ、砂糖とミルクね」
じゃあ、と出て行こうとする二人を小さい二世が引き止めた。
「悪魔くんの事…真吾って呼んでんのか?」
「俺の嫁をなんと呼ぼうが自由だろ?」
………へ?
「お、おい…今…」
「よ、嫁?」
「二世!言っちゃ駄目って言っただろ!」
「別にいいじゃねぇか。あくまで数ある未来の一つ、なんだしよ」
そう言って、大きい方の僕の腰を抱きながら出て行った。廊下からまだ口論が聞こえる。でもそれより…
…僕が…二世の、嫁? 嫁って…。
「ね、ねぇ…メフィスト二世…あのさ」
小さい二世はすっかり固まって、また顔を真っ赤にしてる。
(早く帰らないと茹だっちゃうかも…)
つづく?
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