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プロフィール
HN:
仲里 沙月(ナカザト サツキ)
性別:
女性
趣味:
読書*映画鑑賞*ゲーム
自己紹介:
7/12生
本の虫!倅とメシアが大好きです!好き過ぎる!
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仲里沙月の悪/魔くん小説(二埋)ブログ。
気付けば6000!!!!
ありがとうございますありがとうございます!
6000ゲット様・数字の近い方は是非ご連絡ください☆
リクエスト受け付け中!
さて。本日やっとできました長編!
エロはないがグロはある!
そんなにグロくない、とは思いますが苦手な方はお気をつけ下さい。
仲里の長編はそんなんばっかだな…そんな感じで第一話は
【つづき】よりドウゾ!
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さて。本日やっとできました長編!
エロはないがグロはある!
そんなにグロくない、とは思いますが苦手な方はお気をつけ下さい。
仲里の長編はそんなんばっかだな…そんな感じで第一話は
【つづき】よりドウゾ!
正しかったのか 間違ったのか
きっと神様でもわからないけど
・サファイアの神・
(1)
「悪魔を操る神?」
東嶽大帝を倒して半年が過ぎた頃。
久しぶりに百目に呼ばれて見えない学校へ来たら
博士は苦々しい顔をしていた。
「そうじゃ…自らを神と名乗り、悪魔を鎮めておるそうじゃ。
その方法として…生贄を捧げておる」
「生贄?」
「………生きた子供じゃ。
その子の心臓を悪魔に…捧げておるのじゃ」
「なんだって!?」
僕はメフィスト二世と共に
魔導カーで、『神』がいるという国へ向かった。
他の使徒は各地の仕事で手一杯だ。
二世はメフィストが代行してくれているけど…
なんとか二人で解決できれば…。
「心配すんな」
「え…」
ハンドルを握ったまま、二世は前を向いてそう言った。
「俺がいりゃ十分だろ」
「そうだね…よろしく頼むよ」
「嫁の頼みじゃ断れねぇな」
ニャハハ、と二世からプイッと顔を反らして空を眺めた。
『真吾が、好きだ』
そう言われたのは一週間前。
まだ… 返事はしてない。
ずっと友達で 男同士で
そんな風に二世を見た事が無い。
…まぁカッコイイのは認めるけど。
二世は急かしもしないで、僕の返事を待ってくれてる。
いつかは 返事、しなきゃ。
でも今は
「着いたぜ」
「うん、行こう!」
"悪魔くん"として
人間を生贄にする『神』を放ってはおけない。
魔導カーを降りて
博士から貰った地図を頼りに、歩いて森の中を進んだ。
「お。近くにでけぇ湖があんだな。
花火でも打ち上げてくか?」
「そんな暇ないだろ。何しに来たんだよ」
「なんだよ、少しぐれぇデートしてもバチ当たらねぇだろ」
「バカ!」
シルクハットの上にゲンコツを落として周囲を見回した。
薄暗くて、ヒヤリとする…冷たい森だ。
「…地図通りだと、この先だね」
名前もあまり知られていない、小さな国。
そこの王が『神』
「はぁーん…神、ねぇ」
「大丈夫?悪魔の君は神様に近づくだけで辛いだろ?」
「それが、なんともねぇ。やっぱり偽物だろ」
「……どうかな」
『神』と名乗るくらいなんだ。油断は禁物。
気を引き締めていかないと。
「とにかく気をつけてよ」
「大丈夫だっつーの。俺は魔界最強だぞ」
「バカ!そうやって調子に乗ってるとコロッと死んじゃったりするんだよ!」
「ケッ!縁起でもねぇ事言いやがって。
…そんなに心配してくれんのか?」
ニヤリと笑って後ろから抱きしめられた。
「な、なにするんだよ!」
「悪魔にゃ褒美をやるのが決まりだぜ」
そう言って首を軽く噛まれた。
調子に乗るなと拳を振り上げた瞬間、妙な匂いを感じた。
「…なんだ、こりゃ」
二世も感じたみたいだ。
やっと真剣な顔になって辺りを見回した。
「二世、あそこ!」
「あ!コラ、待て!」
人影が見えて、僕はそこへ走った。
「あの!」
そこには何人もの人が
ロープを首にかけ木からぶら下がっていて
僕の呼びかけに答える人は 誰もいなかった。
「……なんだ…、こりゃあ…」
追い掛けてきた二世もそれを見て
僕達はただ呆然としていた。
ふわ、と風が舞って
一人の足元から小さな手紙が
僕の傍まで運ばれた。
すっかり汚れた紙には
彼らの苦しみが綴られていた。
王への献上だと何から何まで取り上げられ
"平民"だ"奴隷"だと、貴族に殺されても文句も言えない。
逃げ出したら家族も友人も皆、死罪になる。
謀反を起こさないようにと、仕事道具まで取り上げられ
畑も耕せず、日々の生活にも事欠く中で
まだ税を出せと剣を奮われる。
手紙の最後には
こう書かれていた。
これが 我等のできる
神への反乱である。
「…そんな……」
手紙に涙が落ちた。
言葉も出なくて、唸るように泣いた。
どうして どうして死ななきゃいけないんだ。
「…真吾」
冷たい森に ただ泣く事しかできない僕を
二世は強く抱きしめて、頬にキスをした。
「こいつ等にとっちゃ…命賭けた謀反だ。
神野郎をぶっ飛ばして、叶えてやろうぜ」
「二世…」
向き合うと、すぐ傍の木がガサリと音を立てた。
「誰だ!?」
二世が僕を背中に回して叫んだ。
「たッ、助けてくれ!」
現れたのは一人の男性だった。
ところどころ破れた布を着て、あちこちに怪我をしている。
歩み寄ろうとしたけど、二世は僕の前に立ったまま。
「二世?」
「…来るぜ」
そう言った瞬間
弓の雨がその場所に降り注いだ。
二世と僕はマントでガードして
その人は茂みに隠れ、弓を避けていた。
弓が止むと、傍まで来た気配に振り向いた。
軍服を着た、黒い髪に碧い目の男性が僕達を見下ろしていた。
「…人数が多いな。
逃げ出した奴隷は一人と聞いたが」
「神衛隊ッ…!!」
奴隷、と呼ばれた彼は怯えながらそう言った。
「まぁいい。全て捕らえろ」
後ろからマントと鎧をつけた人達が僕達の腕を掴んだ。
「何しやがる!」
「二世!」
二世も捕まってしまったけど、その手にはステッキを構えている。
「神の奴隷は多い方がいい」
「…ッ!…やめろ、二世!」
叫ぶと二世はステッキを下ろし、僕達三人は檻の中へ放り込まれた。
「おい、どういうつもりだ!」
「神衛隊の彼は"神への奴隷"だと言っていた…
潜入するチャンスだよ」
耳元で小声で伝えると、二世は不服そうな顔で頷いた。
檻はゆっくりと動き出し、どこかへ進んでいく。
…あるいは 地獄へ。
「…怖ぇか?」
「…大丈夫」
無意識に震える肩を抱きしめた。
木からぶら下がった人の群れ
それが、まだ脳裏に張り付いていた。
「心配すんな。俺がついてるだろ」
「…そうだね」
「俺が守ってやる。安心して、堂々としてろ」
僕の頭に手を置いて
真っ直ぐに見つめる瞳に 心臓の音がやけに大きく響いた。
「……頼りにしてるよ、メフィスト二世」
「おぅ」
状況と裏腹の明るい笑顔にホッとして
二世の肩に頭を預けた。
ドキドキするのに 安心する。
檻は 確かに 地獄へ向かっていたのに。
(2)へ。
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