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プロフィール
HN:
仲里 沙月(ナカザト サツキ)
性別:
女性
趣味:
読書*映画鑑賞*ゲーム
自己紹介:
7/12生
本の虫!倅とメシアが大好きです!好き過ぎる!
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仲里沙月の悪/魔くん小説(二埋)ブログ。
そんな訳で(?)
DVD-BOX発売決定記念 第一弾!
仲里は1〜5まで連載的な感じにするので
今回、倅とメシアの絡みが少ないです。
ヲイィイイイイイ!
祝うんじゃなかったのかぁあああああ!
や、次からはイチャイチャさせます。イチャコラさせます。
とりあえず見ておくか、という方は【つづき】よりドウゾ!
DVD-BOX発売決定記念 第一弾!
仲里は1〜5まで連載的な感じにするので
今回、倅とメシアの絡みが少ないです。
ヲイィイイイイイ!
祝うんじゃなかったのかぁあああああ!
や、次からはイチャイチャさせます。イチャコラさせます。
とりあえず見ておくか、という方は【つづき】よりドウゾ!
今でも 想う。
"届け 君の心に"
・20年・
小学生の頃、僕は悪魔と戦った。
志を同じにする仲間たちと、人間も悪魔も仲良く暮らす
誰もが幸せな理想郷を作ろうと夢見て
来る日も来る日も戦った。
そして 君と恋をした。
初めてで、きっと最後と思う恋。
ほんとに、あれが最後だったと、今でも思うんだ。
あれから二十年。なんだか、あっという間だったように思う。
僕は中学の頃から、通っていた古書店でバイトを始めて
八年前に亡くなった店主から、この店を受け継いだ。
借金は無いけど、決して裕福な生活じゃない。
でもそれも慣れっ子だし、僕がこの店を続けるには
三つ理由がある。
一つ目は、おじさんーーー前の店主の願いだったから。
二つ目は、店と家が一体化した造りだから、家賃の心配もなく
実家から自立できたから。
三つ目は。
***
「いらっしゃい」
カラ、と扉を開けて入ってきたのは長い茶髪に金色の目をした女の子。
黒いレースが沢山ついたワンピースは
今にも見えそうな程、胸元が開いてる。
これも、いつもの格好だけど。
「その格好、寒くない?エイシェト」
「えぇ。一仕事してきたところだから熱いくらい」
そう言って自分の唇を舐める様子に思わず苦笑いしてしまう。
地獄の女王、売春の悪魔はその妖艶さも凄まじい。
「大丈夫よ。シンゴに言われてから、無闇に人間を襲ったりしてないから」
「良かった。以前みたいにあちこちの男性が君に夢中になっちゃ
混乱が起きるからね」
以前、彼女ーーーエイシェト・ゼヌニムは
人間界のあちこちで男性と交わり
その人間達は彼女に夢中になり家庭も仕事も放り出す、
という騒動が起きた。
元々人間に悪気の無かった彼女だから
簡単な魔法と説得で解決できたんだ。
「大丈夫。もう判ってるわ。
寂しい一人男の相手ってのもなかなか楽しいし。
シンゴもどう?」
「遠慮しとくよ。好きな人がいるから」
「…ほんと、羨ましい奴がいるものね」
エイシェトは僕を見ながら肩を竦めた。
「今日はどうしたの?こんな夕暮れ時に君が来るなんて
珍しいね」
「ふふ、ちょっと…ね。
いいニュースを持ってきたんだけど、やめておくわ。
私が知らせるより、自分で知った方がシンゴは喜ぶだろうから」
「?…まぁ、いいニュースなら大歓迎だけど……っくしゅ!」
くしゃみをすると彼女は大げさに驚いて
寝ていなさい、と僕を家へと続くガラス戸に押しやった。
「大丈夫だよ」
「ダメよ!今夜にそなえて、もう休んだ方がいいわ!」
今夜、一体何が起きるんだろう…。
今日は暇だし店じまいにするよ、というと
彼女は笑って、店を出て行こうとした。
「あぁ、エイシェト。この間ナアマが来て
君の事探してたよ。一度魔界に戻った方がいい」
「あら。姉さんったら、私を口実にシンゴに会いに来たのね。
叱っておかないと」
「口実なんか無くても、いつでも歓迎するよ。
みんなによろしく」
そう言うとエイシェトは風が吹く中で手を振って、
風が止む頃にはそこから消えていた。
これが 僕が店を続ける三つ目の理由。
この店には度々悪魔がやってくる。
悪さをしていたけど改心した悪魔、悩みを抱えた悪魔、
一昨日は迷子になった悪魔が来たっけ。
エイシェトの姉で同じ悪魔のナアマ曰く
この店は今、魔界で相当噂になっているらしく
あちこちの悪魔が訪れる。
使徒達も時折僕に会いにきてくれる。
先週は妖虎とユルグと三人でお酒も飲んだ。
けど、メフィスト二世は 一度も来ない。
東嶽大帝を倒して別れたきり、時々他の使徒を通じて
手紙のやり取りをしていたけど、今はそれも無い。
最後に来た手紙には、"悪魔成長期"で苦しんでるって書いてあったっけ。
会いたくてたまらなかった。
けど、恋しく思う間も、人間としての生活や時間は追いかけて来て
気付けば二十年経っていた。
「感傷的になるのは、風邪のせいかな…」
いつもより少し早めに店を閉めて、布団に潜り込んだ。
食欲は無いし、寒気はするし、なんだか頭がぼんやりしてきた。
…風邪薬、どこだったっけ…。
考えながら、眠りについた。
***
苦しい。呼吸するのも辛い。
二世 二世 二世…
僕はダメだね。辛くなると今でも
君を呼んでしまうんだ。
もうどんなに想っても 届かないのかな…。
「に、せい…」
薄ら目を開けると、真っ暗な天井が見えた。
今何時だろう、と首を傾けると
額にひんやりした手が当てられた。
「…え?」
「まだ寝てろ」
鼓膜に響くテノールの声。
暗い部屋で見た影は僕より少し大きい。
「だ、誰…?」
「……わからねぇか?」
身体に、魂に染み付いた 小さな黒い悪魔の気配。
それと同じもの。
でも。まさか。だって…
"いいニュース"
"自分で知った方がシンゴは喜ぶだろうから"
エイシェトが頭の中で笑った。
「まさか…メフィ、スト二世…?」
「悪ぃ…遅くなっちまって…」
起き上がろうとしたけど身体に力が入らない。
色々言いたかったはずなのに
言葉の代わりに涙が出た。
涙の後を、暗闇でもわかる程真っ赤な舌がなぞった。
「泣かせるつもりじゃ、なかった」
落ち込んだような声に首を振った。
「…嬉しいんだ」
「真吾…」
「夢みたいだ…それとも…夢なのかな…」
「バカ。ここにいるだろ。もう…ずっと一緒だ」
ひんやりした手が僕の頭をゆっくり撫でていった。
それが心地良くて、また眠りの底に沈んでしまう。
君は嫌がるだろうけど 言いたい。
神様ありがとう。
(やっと 届いた)
End.
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