なんか他の人の変化を
すぐ自分のせいに考えてしまう
自意識過剰な仲里です。

あーあーあーあーあー…
私はまた何をやらかしたんだ…

いや、困ってるのはそれじゃないです。

書き溜めを流出しておりましたが
そろそろ健全？が尽きます。
記事ごとにパスワードなどが
つけられないようなので、対処法が↓

1.もう一つパス付けたブログを作る
2.もういっそ、ェロは出さない
3.もういっそ、普通に曝け出す

特に長編が大人表現ありまくりなので
困ってます。普通のと並べたらマズい気がするなー、人間的に。
もうお蔵入りにしとこうかな。
大したもんじゃないしな…長いだけでw

求ム助言！


今日は悲恋出します。
BGMはコチラ。
これは凄い失恋ソングだと思うんです。奥華子好きだー。
ちゃんと切ない感じになったかどうかは不明。←
あ！あと拍手お礼を一つ追加しました！
悲恋を書いたらバカなのが書きたくなるのが人間の性です(そんなバカな)

なんだか今日は切なくなりたい方は
【つづき】よりドウゾ！

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・A little more・

見えない学校に本を返しに来て
約二日ぶりに二世を見かけた。
大広間で幽子と話しをしているようで
部屋から二人の笑い声が漏れていた。
窓枠に座って、逆光で笑う彼と
照らされてキラキラ笑う彼女。

僕は本を抱えたまま
二人から目を離して廊下を歩いた。
足音だけが響く廊下で
自分の傷を確かめるように
二人を思い出した。

図書室でもう三冊本を出して
机に広げた。
目の前には大きな本が並べてあるのに
上手く視界に入らないのは
まだ二人が頭にいたから。

「悪魔くん」
「ユルグ…どうしたの？」

ユルグはカップを一つ持って
図書室に入ってきた。

「また徹夜で調べ物をしてると聞いたんでな。
　差し入れだ」

カップにはコーヒーが入っていた。

「ありがとう、ユルグ」
「いや………悪魔くん」
「なに？」
「…あいつはやめておいた方がいい」

バサ、とタイミング良く本が落ちた。
ユルグは本を拾って机に置いて
無理するな、と一言言って部屋から出て行った。
一人になった部屋はまた無音に戻った。
机の上の、砂糖とミルクが添えられたコーヒーを見て
また二世を思い出した。

『コーヒーはブラックだろ！』

いつだったか魔力を使い果たして
そう嬉しそうに飲んでた事があった。
二人の笑顔とユルグの言葉が渦巻いてるのに
何をしても二世を思い出す自分に
長いため息をついて
真っ黒なままのコーヒーを飲んだ。
苦い味が口いっぱいに広がって
カップに一雫　涙が落ちた。
どうして好きになったんだろう。
いつまで想っていられるんだろう。
この苦しみを抱えたまま。

「あー、いたいた！探したぜ悪魔くん！」

今は一番会いたくない二世が
慌ただしく僕の腕を掴んで部屋から連れ出した。

「め、メフィスト二世！どうしたんだよ！」
「いいから、いいから！ついて来いって！」

二世は上機嫌で僕の腕を引いて
使われていないはずの部屋を開けた。
埃の中に、黒光りするピアノが見えた。

「ピアノ…？」
「へへへ…」

二世はようやく僕の腕を離して
ピアノの前に座った。

「メフィスト二世、ピアノが弾けるの？」
「こう見えても由緒正しい家柄なんでね」

ウインクしながら蓋を開けて
白い鍵盤に指を滑らせた。
ゆったりとした優しい音楽が響く。

「博士に、音楽にゃ癒し効果もあるって聞いてな。
　どうせまた徹夜続きなんだろ？」
「それで…僕に？」
「喜べよ。誰にも聴かせた事ねぇんだからな」

そう言って黙った二世の足下に座って
悪魔の奏でる音色を聴いた。
破れたカーテンから、薄暗い部屋に光がさして
夢でも見ているようだ。

「メフィスト二世…」
「ん？」
「……ありがとう」

おう、と一度声がして
僕は二世の足に頭だけ凭れ掛かって
バレないように静かに　泣いた。

（　もうすこし　このままで　）



Fin.