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プロフィール
HN:
仲里 沙月(ナカザト サツキ)
性別:
女性
趣味:
読書*映画鑑賞*ゲーム
自己紹介:
7/12生
本の虫!倅とメシアが大好きです!好き過ぎる!
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仲里沙月の悪/魔くん小説(二埋)ブログ。
梅雨到来!
そんな訳で雨なこばなし。仲里は雨も好きです。
自分は暗い話しかバカっぽいイチャイチャ話しが
どちらがいいのか悩んだ末、両方書きました!うぇへへ。
では、久しぶりのこばなし(激短文です)
暗い方は【つづき】よりドウゾ!
そんな訳で雨なこばなし。仲里は雨も好きです。
自分は暗い話しかバカっぽいイチャイチャ話しが
どちらがいいのか悩んだ末、両方書きました!うぇへへ。
では、久しぶりのこばなし(激短文です)
暗い方は【つづき】よりドウゾ!
君がいない こんな世界にも 雨は降る
雨×涙
学校から帰ろうと門を出たところで
僕と貧太くん、エツ子は空を見上げた。
今にも泣き出しそうな曇天を見て
貧太くんは置き傘を取りに教室へ戻った。
「…僕は先に帰るよ。
エツ子は貧太くんに入れてもらえよ」
「え、お兄ちゃん!」
引き止めるエツ子を無視して僕は一人
帰り道を歩いた。
東嶽大帝を倒して二年。
みんながいない生活にも、少し慣れた。
一人で眠る夜にも、慣れた。
そう言うと貧太くんはいつも
『自分に言い聞かせてるみたいだ』
って眉間に皺を寄せていたっけ。
だってそうじゃなきゃ
寂しいのは僕だけじゃなくて みんなもで
僕は主で だから
「真吾」
そう呼ばれた気がして
心臓を跳ねさせて振り返ったけど
誰もいなかった。
いない… …いるはず、ない。
ずっと一緒だって 言ったのに。
僕は家の前を通り過ぎて防空壕へ向かった。
歩いていたはずの足はどんどん急いて
気づいたら走って、防空壕の前まで来ていた。
「…こんな所へ来て、どうしようって言うんだ…」
呟いても返す人はいない。
会いたくても、無闇にみんなを呼び出したりできない。
寂しいのは僕だけじゃなくて(本当に?)
みんなもで(本当に?)
僕は主で(だから?)
だから……(もう、会えない?)
ポツリ、と足元に雫が落ちた。
雫は次第に強くなって
僕は雨の中 そこに立ち尽くしていた。
ずっと一緒だって言ったのに
どうして君はいないの
「嘘つき」
頬を伝っているのは雨で、涙じゃないんだと
そう言い聞かせながら
思い切り、泣いた。
『真吾』『愛してる』
何もいらないから
もう怒ったり怒鳴ったりしないから
ちゃんと君の言うことも聞くから
僕をまだ 愛してるなら
今すぐ 抱きしめて。
「……ぃ…二世ッ……二世ー…ッ…」
泣きながら呼んだ名前は まるで呪文のようで
雨が 止んだ。
「バカ。何泣いてんだ」
「………?」
「ったく、しょーがねぇなぁ。
俺がいなくて、そんなに寂しかったか?」
思わず見開いた目で、僕に傘をさしている二世を見た。
「………メフィスト、二世…?」
二年前と変わらないタキシードで
ほんの少し、背が伸びた二世は
照れくさそうに笑った。
「待たせて悪かったな。真吾」
僕は濡れたまま二世に抱き着いた。
二世は驚いて傘を落としたけど、それを拾おうとはせず
僕を抱きしめてくれた。
雨の中 現実感の薄いその世界で
引き裂くように 抱き合った。
二世は僕を抱き上げ、防空壕の中へ入った後
僕の身体を壁に押し付けて、キスをした。
前にもこんな事があった。
あの時は脇腹を蹴ったんだっけ。
今は 二世の背中に腕を回して 夢中でキスをした。
離したら、最後だと思った。
窒息しそうなキスの後
僕は震える膝を叱咤しながら
二世を抱きしめたまま。二世は
「…悪ぃ」
そう言った。
「もっと早く来るつもりだったんだけどよ…
くだらねぇ事考えて、こんな時期になっちまった」
「…くだらない事、って?」
二世は自分の頬を指で掻いて
「…背がもうちょっと伸びてから…」
そう言った。確かに言った。
「しょ、しょーがねぇだろ!
真吾よりチビじゃ格好つかねぇし
身体がデカくなりゃ強い魔力も使えんだ!
やっとッ…」
二世は顔を歪めて、僕を抱きしめて
「やっと…真吾を守れる」
「…守ってなんて…言ってない…」
「お前がいくらそう言ってもな
魔界じゃ、もう"悪魔くん"の名前を知らねぇ奴はいねぇ。
悪魔の口からその名前が出る度に…おかしくなりそうだったぜ」
真吾は俺のもんだ
俺だけのもんだ
手を出す奴は 片っ端から八つ裂きにしてやる
そのために 力がいる
魔太公二代目としての 力が。
「たかが二年を、こんなに長ぇと思ったのは初めてだ」
二世は僕の瞼にキスをして
泣きそうな顔で、笑った。
「…守ってなんか、いらない」
「真吾ッ」
「何にもいらない。
もう怒ったり怒鳴ったりもしない。
ちゃんと君の言う事も聞くからッ…だから」
だから
「離さないでッ…」
また泣き出しそうな僕を強く抱いて
二世は僕の名前を呼び続けた。
空も僕も しばらく泣き止みそうにはなかった。
君がいる この世界にも 雨は降る
おしまい。
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