まだ引きずる体調不良。死にそうなので二埋本読んだり
二埋サイト様回ったり……二埋が糧になりつつある仲里です！
そんな阿呆の作る【悪辣メシア】も、もうすぐ7000だ!!!!
こ、こんな駄文なところへありがとうございます！

7000ゲット様、近い数字の方は
リクエストどうぞ！
6950くらいでも大丈夫な予感ww


さて今日が！
ご希望がありましたのでアンケート後半！
いよいよアンケートの秘密が明らかに！ww
アンケートの質問はコチラからいただきました☆
是非、他サイト様のも拝見したいですー☆

｢まぁ暇つぶしに見てやるか｣という方は
【つづき】よりドウゾ☆

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金曜の夜。
ママさんもパパさんもエッちゃんも
抽選で当たった温泉旅行に一泊旅行に行っちまった。
三名ご招待のその旅行に真吾は相変わらず
『本でも読んでる』と笑顔で三人を見送った。
百目は見えない学校のお泊まり会とやらに行っちまった。

折角二人きりだってのに
真吾は一つの封筒を見つめたまま唸ってやがる。

「…うーん……」
「どうかしたのか？」
「…この間やったアンケート、続きがあったらしいんだ」
「はーん…それで？」
「この間のアンケートの回答次第で続きをやらされるらしいんだけど
　…また貰っちゃったんだよ」

貰った、というより押し付けられたらしいそれを俺に渡して
真吾はまた唸り出した。

「答えないと女子に酷い目に合わされるって言ってたけど…
　そもそも、その女子って誰なんだろう…うちのクラスの子は
　みんな"預かっただけ"って言ってたし…」
「いいじゃねぇか。暇つぶしにはなんだろ」
「うーん……ま、いっか」

俺は封を切り、真吾と床に座って質問を読んだ。




・Ich liebe Sie/I love you・




51　貴方は受け? 攻め?

「何これ？」
「さぁな…ようするに、どっちが女側か男側かって事だろ？」
「…なんか最初っから不穏な質問…」
「なら、俺は"攻め"だな」
「え、僕が"受け"って事!?」

52　どうしてそう決まったの?

「どうして、も何も、ヤられんのは性に合わねぇ」
「僕だってそうだよ！」

53　その状態に満足してる?

「…不服」
「へぇー、んじゃ、攻めてみるか？」
「え？」
「後でどうなっても知らねぇけどな」

ニヤニヤ笑ってやると、真吾はあっさり諦めた。

54　初エッチはどこで?

「ちょちょちょちょちょっと待って！」
「俺んちの別荘、っと…」
「何普通に書いてんの！」

55　その時の感想を・・・・

「感想なぁー…」
「…もう嫌だ、このアンケート」

五問目にして真吾は早くも投げ出しそうになっていた。

「真吾はどうだったんだよ？感想は」
「は!?…そ、そんな事言えるわけないだろ！」
「真面目に書かねぇと女子、敵に回すんだろ？女はキレるとおっかねぇぞ」
「……に、二世が言ったら言う」
「俺はー…"美味かった"」

精気も身体も。

「ほれ、言ったぞ」
「……………った…」
「あ？」
「嬉しかったって言ったんだよ！」
「そんなに気持ち良かったのか？」
「バカ！好きな相手に抱かれたら嬉しいに決まってるだろ！」

…顔真っ赤にして言う事かよ。

「もう開き直ってやる！」

ほとんどヤケになった真吾の頭を撫でてやった。
悪魔の俺を、好きだと言う。　半ば無理矢理抱いたのに、嬉しいと言う。
こっちが嬉しくなってくるぜ。

56　その時、相手はどんな様子でした?

「怖かった」
「即答かよ…真吾はかなりと惑ってたよな」
「無視して強行したのは誰だよ…」
「最後の方にはノリノリだったじゃねぇか」

57　初夜の朝、最初の言葉は?

「お、これ覚えてんぞ」

起きようか眠ろうかと目を閉じていたら、真吾にキスされて…

「"寝込み襲おうってか？"」
「"起きてたの？"」

58　エッチは週に何回くらいする?

「週にって…数えてないよ」
「今週は…まだ二回か」
「一回だよ」
「今夜含めて、二回だな」

折角二人きりになったのにこのまま眠れるかよ。

59　理想は週に何回?

「十回」
「一週間は七日しかないの！」
「じゃあ二十回」
「…増えてどうすんのさ…」
「真吾は？」
「月一回」

嘘つけ。

60　どんなエッチなの?

「どんなって…」
「愛情たっぷりだろ」
「…時々酷い事するくせに」

サッ、と顔を反らして誤摩化した。こればっかりは耳が痛ぇぜ。

61　自分が一番感じるのはどこ?

「んな事ベラベラ言えるかよ」
「よくわかんない」

62　相手が一番感じているのはどこ?

「真吾は首だな」
「首？」
「首攻めると、イイ反応するだろ」
「二世は角だよね。イイ反応、してくれるもんね」

満面の笑みでやり返されて、反対に俺が赤くなっちまった。

63　エッチの時の相手を一言で言うと?

「エロい」
「ひどい」

そう言いながら、書いた答えは

"可愛い"
"カッコイイ"

素直じゃねぇのは、お互い様か。

64　エッチははっきり言って好き? 嫌い?

「嫌いな訳ねぇだろ。どれだけ苦労してこぎ着けたと思ってんだ」
「…好き嫌いっていうか…」
「素直に好きって言えよ」
「好きだよ」

あっさり言った真吾に驚くと

「好きだよ、二世」

笑顔で頬にキスされた。

「君が好きだから、好き」

あぁくそッ　またやられた。

65　普段どんなシチュエーションでエッチするの?

「そんな珍しい場面ねぇな」
「大体、どっちかの家だしね」

66　やってみたいシチュエーションは?(場所、時間、コスチューム等)

「あ！あれ着てくれよ！着物！」
「それは女性が着るものだよ」
「じゃあナース！」
「それも女性だけ」
「じゃあ真っ昼間に屋敷の宝物庫でメイド」
「それもじょせ……何言ってんの！」

宝物庫にゃ色々あるからなぁ…一回仕掛けるか。
と、いうのは内緒にしといた。殴られるだけじゃ済みそうにねぇしな。

67　シャワーはエッチの前? 後?

「まぁ…、後が多いよね」
「っつーか、シャワー中はどっちに数えんだ？」
「数えなくていいの！」

68　エッチの時の二人の約束ってある?

「別にねぇな」
「痛い事しないって約束してよ…」

さ、次。次。

69　相手以外とエッチしたことはある?

「へぇー、この質問、興味あるなぁー」

ニコニコした笑顔が…怖ぇ。

「ちなみに僕は無いけどね。で、二世は？」
「…………な」

い、と続ける前に真吾の鉛筆が頬に刺さった。

「もう一回　言ってみて？」
「……ある」

70　「心が得られないなら身体だけでも」という考えについて。賛成? 反対?

「反対」
「満足すんならどっちでもいいだろ」
「二世！」
「身体だけで満足するなら、な」

指を鳴らすと真吾の身体がベッドに乗り、その上に俺が乗った。

「ちょ、ちょっと二世！」
「心も、くれんだろ？」
「い、いや、え、ちょ…あ、アンケート！まだ半分もいってないだろ！」

焦る真吾にため息を一つ漏らして、横に寝転び、また鉛筆を握った。

「ま、いいか」

終わったらヤッていいって許可も獲った事だしな。
それに、もう少し真吾の本音を聞いとくか。

71　相手が悪者に強姦されてしまいました! どうする?

「二世が？凄い冗談だね」
「冗談ってお前…俺はこれでもモテんだぞ」
「強姦されるほど弱い第一使徒はいりません」
「肝に命じとくぜ」
「じゃ僕が襲われたら？」
「ブッ殺すぐれぇじゃ、すまねぇぜ」
「うちの第一使徒は強いからね」
「真吾はどうすんだ？」

訊くと真吾はまた輝かしい笑顔で

「殺してくれって言わせてあげる」

…マジで、こいつを怒らせるのはやめよう。

72　エッチの前と後、より恥ずかしいのはどっち?

「真吾は前だよな」
「二世は後だよね」
「俺はどっちも恥ずかしくねぇ！」
「うーん…確かに、恥じらう二世ってちょっと不気味」
「…てめぇ…」
「思いっきり嫌がる二世は可愛いけどね」

こんなドSがなんでメシアなのか、博士に文句言いてぇぜ。

73　親友が「今夜だけ、寂しいから・・・」とエッチを求めてきました。どうする?

「親友って、貧太くん？」
「俺はー…蝙蝠猫、か？」

俺達は顔を見合わせて大笑いした後

「絶対無い」「絶対ぇ嫌だ」

74　自分はエッチが巧いと思う?

「巧いに決まってんだろ」
「この歳で巧くなってもなぁ…」

75　相手はエッチが巧い?

「巧くなったぜ？特に俺の銜え」

ガン、と後ろ頭にゲンコツが飛んで来た。

「いってぇー！」
「これくらい避けなよ」

呆れた声で

「巧いのはベッドの中だけだね」

赤い顔がそう言った。

76　エッチ中に相手に言ってほしい言葉は?

「言わせてぇ事は言わせてるしな」
「言わないでほしい言葉なら山のようにあるんだけど」

77　エッチ中に相手が見せる顔で好きな顔はどんなの?

「…どこまで訊いてくるつもりなんだろ…」
「全部、と」
「バカ」

憎まれ口を叩いても、真吾の答えを盗み見たら
俺と同じ答え。素直じゃねぇなぁ。

78　恋人以外ともエッチしてもいいと思う?

「駄目、じゃないかな」
「自信無さそうだな」
「君以外としたいと思わないから、何とも言えない」
「…へぇー」

…そういう事は平気で言うんだな。

「二世は？」
「どっちでもいいんじゃねぇか。俺はしねぇけど」

この主だけで手一杯だっつーの。

79　SMとかに興味はある?

「無い！」
「俺がSなら、ある」
「…笛ぐらいじゃすまないからね」

80　突然相手が身体を求めてこなくなったらどうする?

「襲う」
「…即答しないでよ」
「真吾はどうすんだ？」
「うーん…」

少し悩んでから、キスをして

「誘惑してみる」

そう笑った。…もう十分だっつーの。

81　強姦をどう思いますか?

「ダメ。絶対」
「………パス」

強姦同然の事をしてきた俺を、された張本人が睨んだ。

82　エッチでツライのは何?

「体力」
「殺伐とした答えだな…俺はー…我慢」
「いつ、したんだよ！」

83　今までエッチした場所で一番スリリングだったのはどこ?

「あー…あれだな。押し入れでヤッてたら、
　エッちゃんが部屋に入ってきた時があっただろ」
「あんなの二度とごめんだよ」

84　受けの側からエッチに誘ったことはある?

「あるよな？」
「………パス」

85　その時の攻めの反応は?

「嬉しかったぜ？それが見たくて十日も我慢したんだからな」
「いつになくニヤニヤしてたもんね」

恨めしそうに睨んでも、ちっとも怖くねぇや。

86　攻めが強姦したことはある?

「どう？二世」
「…悪かった、っつってんだろ」

真吾から顔を背けると、頭を撫でられた。

「ごめん、ごめん。もう怒ってないよ」

87　その時の受けの反応は?

「「めちゃめちゃ怖かった」」

同時に言ってお互いの顔を見た。

「二世が怖いっておかしいだろ」
「お前が泣いて睨んでくる面は十分怖ぇよ」

後で何が待ってるか想像もできねぇからな。

88　「エッチの相手にするなら・・・」という理想像はある?

「真吾」
「…そういうところがタラシっぽいんだってば」
「そういうお前はどうなんだよ」
「理想像なんかないよ。まだ子供だし」

89　相手は理想にかなってる?

「真吾も、俺が理想通りだろ？」
「ひどい事言ったり、言わせたりしてこなきゃね」

90　エッチに小道具を使う?

「これ答えたらくれんのか？」
「バカ！」
「人間界のも使ってみてぇじゃねぇか」
「君一人で十分だよ」

……随分惚れられたもんだ。

「何ニヤニヤしてるのさ」

91　貴方の「はじめて」は何歳の時?

「11歳」
「………パスだ」

92　それは今の相手?

「僕はそうだけど、二世は違うよね？」
「………」

黙ってると、隣から小さな笑い声。

「怒ってないし、嫉妬もしてないよ。
　過去があるから、今の君がいるんだから」

頭を撫でる手はどこまでも優しかった。

93　どこにキスされるのが一番好き?

「真吾は、此所だろ」

そう言ってキスしたのは瞼の上。
此所にキスすると見せるうっとりした顔。

「……二世は此所だよね」

角にキスをした真吾は、嬉しそうだった。

94　どこにキスするのが一番好き?

「此所」

そう言ってキスされた頬。

「この感触が何とも言えないんだよねー」
「俺は餅じゃねぇ！」

どこまでも大福扱いしやがって…。

「二世は？」
「俺は首」
「首？なんで？」

それに答えず、真吾の首にキスをした。
殺してぇぐらい　アイシテル。

95　エッチ中に相手が一番喜ぶことは何?

「「名前呼ぶ事」」

かぶっちまった。

「でも俺はエロい事言われ」
「何か言った？」
「……いや…別に」

96　エッチの時、何を考えてる?

「そりゃ真吾の事」
「二世の事…以外考える余裕ないよ」

97　一晩に何回くらいやる?

「それ、どこで一回なんだよ」
「さぁ…」
「まぁ真吾は最低三回はイかせ」
「地獄まで逝かせてあげようか」

満面の笑顔がドス黒い声でそう言った。

98　エッチの時、服は自分で脱ぐ? 脱がせてもらう?

「自分で脱ぐ」
「…脱がされるのはどっちにはいるんだろう…」

99　貴方にとってエッチとは?

「とは、って言われてもなぁ…」
「あ……」
「あ？」
「……愛情表現」

真っ赤になった真吾を片腕に抱いて
笑って、同じ答えを書き込んだ。

100　相手に一言どうぞ

「やっと最後だー…」
「もう質問じゃねぇな」

一言、なぁ…。

「Ich liebe Sie」
「…I love you」

愛してると言い合って、約束をしながら抱き合った。

「ずっと一緒だ」

死が二人を分かつまで。






＊＊＊





「なんだ、ラブラブじゃない」
「心配して損したでヤンスねぇ」
「誰じゃ、悪魔くんが泣かされてるなんて言った奴は」
「僕じゃないよ！」「僕でもないよ！」
「バウ、バウー！」
「一安心だゾウ！」
「ほんと、見てられないくらいだよね」
「悪魔くんも幸せそうで何よりダワサ」
「…見せつけられた気分だな」
「本当だモン！メフィスト二世のせいで、僕あんまり
　家で眠れないんだモン！」



「…そういう事、か」



十二使徒の背後には笑顔の真吾が笛を構えていた。
その後ろには、呆れた顔のメフィスト二世。

「どうもおかしいと思ったんだよね。
　誰に聞いてもアンケートの出所は判らないし、
　回答したらポスト投函だなんて」

メフィスト二世はため息をついて指を鳴らすと
その耳に耳栓が入った。

「主のプライベートを覗き見ようなんていい度胸だね」
「あ、あああ、ああ悪魔くん！わしらはじゃな、」
「問答無用！」

妖虎の言い訳も聞かず、見えない学校に
十一の悲鳴とソロモンの笛の音が響き渡った。




おしまい。