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プロフィール
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仲里 沙月(ナカザト サツキ)
性別:
女性
趣味:
読書*映画鑑賞*ゲーム
自己紹介:
7/12生
本の虫!倅とメシアが大好きです!好き過ぎる!
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仲里沙月の悪/魔くん小説(二埋)ブログ。
何が書きたかったのか途中で忘れた一作(ヲイィィィィ!)
こばなしは大抵そんな感じです。
ストレートに生きる悪魔と、紆余曲折しまくりの人。
曲がるつもりなんかないのに、ぐにゃぐにゃ曲げられて迷路状態。
熱い鉄じゃないんだからそんなに叩いて曲げないでください!
そんな訳わからん感じで。
メシア視点・倅視点とあります。一話にズラっと並んでます。
そんな本編は【つづき】よりドウゾ★
こばなしは大抵そんな感じです。
ストレートに生きる悪魔と、紆余曲折しまくりの人。
曲がるつもりなんかないのに、ぐにゃぐにゃ曲げられて迷路状態。
熱い鉄じゃないんだからそんなに叩いて曲げないでください!
そんな訳わからん感じで。
メシア視点・倅視点とあります。一話にズラっと並んでます。
そんな本編は【つづき】よりドウゾ★
たった一言 それで
A word
side:S
朝、目が覚めると 隣に君はいなかった。
いつもの事なのに、心臓の辺りにぐるぐる渦が巻いて
かき消すように立ち上がっては
「…痛ッ」
重い腰に手を当てる。
「…どうしていつも…いなくなっちゃうのさ…」
問いかけたところで 二世の影はもう無い。
気を取り直そうと服を着替え、見えない学校へ向かった。
僕は"悪魔くん"なんだから 我儘なんて許されないし
ましてや、恋心で第一使徒を独占するなんて、絶対、許される訳がない。
だから 言わない。絶対に。
「悪魔くん!」
「おはよう、みんな!」
「今日は学校サボりでヤンすか?」
「違うよ。今日は日曜日」
「日曜日!」「いい曜日!」
広間で使徒と話して笑い合って けど そこにも二世の姿はない。
「…ねぇ、メフィスト二世は?」
「メフィスト二世なら仮眠室なんだモン」
「寝てないとか言ってたわよ?悪魔くんからも遊び過ぎだって言ってやって!」
「あははは、そうだね。ちょっと小言でも言ってやろうかな」
そう笑って、広間に背を向けた。
…遊び過ぎ、か。
好きだとか愛してるだとか、そんな甘い言葉を貰った事はないし
望んでもいない。
恋にも愛にもならない距離でいい。だから…
「…言えっこない」
小さく呟いて、仮眠室へと歩き出した。
仮眠室に鍵はかかっていなくて、メフィスト二世は
シルクハットを投げ出して眠っていた。
いつもはきちんと着ている正装も今は乱れていて…本当に眠ってるのかな。
でも昨日は二世だってすぐ眠ったはずなのに。
「…二世」
呼んでも答えはない。
瞼の落ちた顔を眺めながら、ベッドのすぐ傍に腰を降ろした。
長い睫毛。眠ってると可愛い。
そういえば、こんなにゆっくり二世の寝顔を見るのは初めてだ。
「…二世、僕」
言えない事があるんだ。
言わないと決めた事が、あるんだ。
「僕…君が好きだよ」
だから、言わない。
寝顔にキスして、離れようとした瞬間、二世の腕が伸びてきた。
「…よぅ」
「お、起きてたの!?」
「いや…今起きた。こっち来てたのか」
「う、うん…って、ちょっと、苦しいよ」
ぎゅうぎゅう抱きしめられて、色んな意味で窒息寸前。
でも鼻先に当たる二世の匂いが、ひどく心地良い。
「真吾も寝るか?大して寝てねぇだろ」
「僕はいいよ…ッ」
「へぇ…あれだけシても、疲れてねぇってか?」
ニヤニヤ笑う顔を押し退けようとしても、それ以上強く抱かれるだけで
もう抵抗のしようもない。
「…そんなに眠いなら…どうしてさっさと帰ったんだよ…」
何も言わず君はいつも いなくなってしまう。
「……俺の勝手だろ」
「…そう、だね…」
二世は僕を見て溜息を吐いた。
それがどんな意味を持っているのかは知らないけど
行き場を失った気持ちだけがグルグル渦を巻く。
「…ケッ。ゆっくり眠れもしねぇ」
立ち上がった二世の袖を、無意識に掴んでしまった。
「あ…」
「なんだよ?言いたい事があんならハッキリしやがれ」
そんな事言ったって。
これだけは、言いたくないのに。
僕は、自由な君が好きなのに。
言わない、と 決めたのに。
「…いかないで……」
声に出した瞬間 赤い絨毯に 雫が落ちた。
言いたくないのに (言いたかった)
自由でいてほしかったのに (寂しかった)
君に (傍にいてほしかった)
二世は黙ったまま、僕を抱き締めた。
side:M
慈愛のメシア 心優しい救世主
生温い水槽にブチ込まれた金魚みてぇに
ただ甘んじるだけはごめんだ。
毎晩のように真吾の部屋へ行っては
文句も聞く耳を持たず、無理矢理抱いた。
ずっと好きだった。愛している。
けどあいつは 俺に何も望まねぇ。
それが俺は、腹立たしくてならねぇ。
その日も、気絶するように眠った真吾を横目に
見えない学校へとやって来た。
誰にも会わずに仮眠室へ行くはずだったのに、運悪く鳥乙女に見つかっちまった。
「あら。久しぶりね、メフィスト二世」
「おぉ…」
「広間にみんないるわよ?行かないの?」
「あぁ、寝てねぇんだ。ちょっと仮眠室借りるぜ」
「もう…夜遊びも程々にしなさいよ!」
……遊び、か。
シルクハットを放り投げ、仮眠室のベッドに沈んだ。
…本当ならまだ、真吾を抱いていられた。
けど、俺があいつを望み求めて、あいつは俺を求めちゃいねぇ。
なぁ 不公平だろ?
俺はお前が欲しいのに お前は俺が欲しくない、なんてさ。
苛立ちながら眠ろうと目を閉じると、近づいてくる足音。
頼りないその足音は途中止まりながらも、仮眠室へ入ってきた。
「…二世」
真吾の声。
予想通りの答えに目を開ける気にもならねぇ。
真吾はゆっくり近寄り、すぐ傍で座り込んだ。
…何がしてぇんだ?
起こしてくるのかと思ったが、その気配もねぇ。
ただじっとこっちを見つめている。
「…二世、僕」
小さな声でも、確かに聞こえる。真吾の、声だ。
この音が、一番好きだ。
「僕…君が好きだよ」
思わず目を開けそうになった瞬間、キスされた。
触れるだけのキスで離れようとする真吾に
無意識に手を伸ばしていた。
「…よぅ」
「お、起きてたの!?」
…起きてた、っつーのも何かな。
「いや…今起きた。こっち来てたのか」
「う、うん…って、ちょっと、苦しいよ」
離れようとする手には全く力が入ってねぇ。
そんなんじゃ、離すなって言ってんのと同じだろ?
「真吾も寝るか?大して寝てねぇだろ」
「僕はいいよ…ッ」
「へぇ…あれだけシても、疲れてねぇってか?」
真っ赤になって離れようとする真吾を益々強く抱き締めた。
誰が離してやるか。逃がしてなんか、やるもんか。
「…そんなに眠いなら…どうしてさっさと帰ったんだよ…」
真吾は抵抗をやめ、俺の胸に顔を埋めたまま小さく訊いた。
ここで本心を言うつもりはねぇ。
裸のおーさまじゃあるめぇし、こっちだけ曝け出せるか。
「……俺の勝手だろ」
「…そう、だね…」
暗く顔を落とす真吾に盛大な溜息が出た。
なんだって人間はこんなややっこしいんだ?
たった一言 俺が欲しいのはそれだけだ。
「…ケッ。ゆっくり眠れもしねぇ」
焦れて立ち上がった俺の袖を、真吾が掴んだ。
まるで無意識、ってな風に真吾は驚いた顔をしていた。
「あ…」
「なんだよ?言いたい事があんならハッキリしやがれ」
真吾は俯き、それでも袖を離さなかった。
離してほしくも、なかった。
「…いかないで……」
そう言いながら、大粒の雫が真吾の頬を伝った。
やっと、言った。
素直になりゃいいんだ (言ってほしかった)
どこにも行くなって (寂しかった)
お前の (傍にいたかった)
泣き出した真吾を抱き締めて、ベッドに押し倒した。
次からはお前の寝顔 ゆっくり見てられる。
fin.
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