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仲里沙月の悪/魔くん小説(二埋)ブログ。
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「紅の約束」のEpilogue 載せるの、まだ迷ってます。迷いまくりです。
どうしよう…でもな…いやー…うーん…
とりあえず問題先送りします。明日まで悩みます。

そんな訳で今日はトンデモギャグを持ってきました!
凄く埋二っぽいのに二埋ですと言い張ってみる。
ウチにもいつか埋二が出没するんじゃないかとビクビクです。
とにかくもう、引くぐらいイチャイチャさせてみました。
今回は『真吾編』なので明日辺り『メフィスト二世編』が出ます。

ネジの外れたメシア大好き!な方は
【つづき】よりドウゾ!






「二世ーッ!」
「来るなぁあああああああッ!!」




ブレーキ故障中 真吾編


事の始まりは見えない学校の図書室だった。
調べ物をしてる真吾の首が、派手にパキパキ鳴った。

「どうも最近、肩が凝るなぁ」
「てめぇは幾つだよ…」

肩を動かして解す真吾に俺はため息しか出ねぇ。
最近、輪をかけてガキらしくなくなった。

「たまには、パーッ!と羽目外してみたらどうだ?」
「あー、それ苦手」

確かに、真吾がパーッとはしゃいでる姿なんて
見た事ねぇ気がする。

「なんか、自制しちゃうんだよね」
「じゃあ」「これ飲んでみて!」

いつからいたのか、ピクシーが机の上で
また怪しげな薬を持ってきた。

「あ、何?関節痛の薬?」

ほんとに幾つだよお前…。

「悪魔くんにはピッタリだよ!」「絶対そう!」

ふぅん、と言って
真吾は瓶に入った液体を一気に飲み干した。

「あ!」「あ!!」
「おい、なんだよ!?」
「それは一口でいいんだよ!」「全部じゃ多いよ!」

全部飲み終えた真吾は首を傾げて
ピクシーを見つめていた。

「え?これ…別になんともないよ?」

ピクシーはわなわな震えてどっかに走り逃げた。

「…ほんとになんともないのか?」
「うん。肩も痛いままだし…もう今日は調べ物もお終いだね」
「は!?」

こいつが自分からやめるなんて…
やっぱりさっきの薬でおかしくなったんじゃ…。

「にーせーい。どうしたの?」

鼻がくっつくくらいまで近づいて訊かれた。
俺はこの状況がどうしたのか訊きてぇよ!

「い、いや…っつーか、近いだろ」
「照れてるの?今更」

ちゅ、と音を立ててキスされた。

「…真吾からキスなんて珍しいじゃねぇか」
「へへへ…二世、大好き!」
「ぅわわ!」

強く抱き着かれて、思わず椅子から落ちた。
背中を打ったが、真吾はお構い無しに俺に抱き着いたまま。
いや、美味しい状態ではあるが。が。
普段の真吾を考えると、ありえねぇ事態だ。

「…どうなってんだ?」

***

「羽目を外せないって言ってたから」
「自制心を緩ませる薬をあげたんだ」

ピクシーを取っ捕まえて、大広間で吐かせた。
申し訳なさそうに正座するピクシーに
これ以上キレる訳にもいかねぇ。
第一、最後まで聞かずに全部飲み干した真吾にも
責任があるんだ。

「薬の効果はそんなに続かないから」
「切れるまで、好きなようにさせてあげた方がいいかも」
「しかし…あれじゃ緩ませるどころか
 ブッ壊れてんじゃねぇのか?」

俺に引っ付いたままで、さっきようやく
百目と隣の部屋へ行った。
『みんなの前でくっつかないで!』と
怒鳴ってたあいつじゃねぇみたいだ。
傍にいた鳥乙女が肩を竦めた。

「それだけ、沢山我慢してたのよ。あんた、悪い旦那なのねぇ」
「うるせぇ!」
「嫁だとか言ってるくせに、あんなになっちゃうなんて
 相当我慢させてた証拠よ!」

…ってぇ事は。
あいつも本当は俺にくっつきたかった、って事か?
そう考えると悪い気もしねぇな。

「たまの羽目外し、か」
「…そうね。悪魔くん、楽しそう」

隣の部屋から楽しそうな笑い声が聞こえる。
真吾がそんな風に笑う事は滅多にねぇ。
ガキらしくて、いいじゃねぇか。

と 思ってたら。

「二世ー、できたよ」
「ん?」
「はい!」

満面の笑みでテーブルに置いたのは

「…これ、何だ?」
「嫌だな、ラーメンに決まってるじゃない」

ラーメンはボコボコ泡立てたりしねぇ。
っつーかスープは紫で麺が緑ってどんなラーメンだよ。

「大丈夫だよ。百目も手伝ってくれたし、絶対美味しいよ!」

百個の目玉が涙を浮かべて笑いを堪えてやがる。
あいつが手伝ったなら尚食えねぇ!
鳥乙女もピクシーもそれを見て
俺が食うのをわくわくして待ってやがる。

「はい、あーん」

そんな笑顔で言われてもだな……。
俺はじりじりと後ずさって

「あ!二世!」

ダッシュで逃げ出した。


………。


そして 今に至る。

冗談じゃねぇ。あんなもん食ったら、いくら俺でも死んじまうぜ。
薄く扉の開いた部屋に入ると、そこに妖虎がいた。

「メフィスト二世、どうしたんじゃ」
「訳は後だ!匿ってくれ!」

俺は妖虎の足に隠れるようにして、机の下に潜り込んだ。

「二世ー…あれ?妖虎」
「おぉ、悪魔くん。どうしたんじゃ?」
「二世、見なかった?」
「いや、今日は見ておらんが…」

よし。これで撒ける。

「…妖虎。僕に嘘が通じると思ってるの?」

ギク。と、したのは妖虎も同じようで
足が震えてやがる。

「な、何の事だか…」
「もう一度だけ訊いてあげる。メフィスト二世は、どこ?」

しばらく固まって、妖虎が部屋から出て行った。
隠れるものが無くなって、俺は机の下で行き場を失った。

「見ーつけた」

屈んで見せる満面の笑顔が怖ぇよ。

「別に逃げなくてもいいじゃない」
「あれを食えって言われて逃げ出さねぇ奴いねぇよ!」
「…エツ子が作ったら食べるくせに」

はあ?と首を傾げると、不機嫌な顔が俺を睨んだ。

「浮気者!」
「ちょ、ちょちょちょちょっと待て!」
「どうせ君はエツ子の方が好きなんだ!」
「んな訳ねぇだろ!」
「そんな訳なくても僕はいっつも不安なんだよ!」

俺を睨んでる目が潤み出した。

「自分の妹に嫉妬する僕の気持ちなんか判らないんだ!」

『兄』って立場で大事な妹に嫉妬なんかできねぇって
そんな事まで我慢してやがったのか…。
そう思うと切なくなる。
本当に、結構我慢させてたんだなぁ。
俺は息をついて、目の前の真吾を抱き締めた。

「…悪かった」
「…思ってないくせに」
「マジだって」
「…嘘つき」
「大好きだぜ」
「…タラシ」
「真吾だけを、愛してる」

「…ずっと、僕だけ、愛してて」

そう言って俺の背中を抱いて、そのまま押し倒された。
……ん?

「おい、真吾」
「いっつも僕だけされるなんて不公平でしょ?」
「は!?」
「いつも僕がどんな風に感じてるか、教えてあげるよ」

舌舐めずりをする顔がマジで怖ェ。
タイをほどかれて、両手首に結ばれた。

「ま、まてまてまてまて!」
「待てない。ブレーキ故障中」

キスをしては嬉しそうに笑って

「二世、愛してる」

そう言いながらシャツを捲られた。
マジで ヤ バ イ。

「し、真吾!」

思わず腕を振り下ろして、真吾の頭に当たった。

「あ、悪ぃ!」
「いったー………あれ、二世?なにしてるの?」

真吾はキョトンとした顔で俺を見下ろした。
薬がきれたらしい。
なんとか……………助かった。
ホッとする俺に、真吾は何が何だか判らないって面だ。

「…ねぇ、本当に、どうしたの?」
「なんでもねぇよ」

結ばれたままの手で顎を掴んで
もう一度キスをした。




(…ブレーキ壊すのも程々にしなきゃいけねぇな)



おしまい。
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