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仲里 沙月(ナカザト サツキ)
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仲里沙月の悪/魔くん小説(二埋)ブログ。
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「紅の約束」は視点が倅とメシアと
結構コロコロ変わります。
読みにくかったらすみません!申し訳ないです!精進します!
まぁ、それも味と思って

そんな、 まだやる 懲りない 自重しない
三拍子揃った感じでお送りしております。

準備万端!の方は
【つづき】よりドウゾ!





(1)



「子供が?」
「うん。それも二、三歳の子ばかり」

帰り道。
貧太くんと情報屋と 百目と二世と
いつも通り5人で帰っていたら
近頃、子供がいなくなるという事件が多いと
貧太くんから聞いた。
貧太くんと情報屋は同じ中学だから
小学校から大きい変化がないけど
百目や二世がいると、本当に変化が無いように思える。
変わった事と言えば、二世の身長が
今や僕らの中で一番大きい事くらいで。

「俺は、あの洞窟が怪しいと思うんだよなー!」

情報屋のメガネが光った。

「洞窟?」
「隣町にある山に、いつの間にか洞窟が出来てたんだよ!
 先週まではこんなもの無かったって、地元の子が言ってた」

情報屋はよくスクープを探しにあちこちへ行く。
その時に見つけたらしい。

「しかも!そこで子供の泣き声まで聞いた奴もいるんだ!」

なるほど。調べないわけには、いかないようだ。

「二世、見えない学校へ戻ってみんなに今の事を伝えて。
 必要があれば、誰か召喚するから準備させて。
 僕が呼び出すまでは待機してて」
「今から行くのか!?」
「勿論だよ。家族がきっと凄く心配してる。
 そこに捕まってるなら、一刻も早く助けないと。
 君は第一使徒だ。他のみんなも、君の指示を聞くだろうし」

頼んだよ!と言って
二世を除いた4人で そこへ向かった。

走って走って、着いたその場所から
嫌な空気が流れ出ていた。

「悪魔くん…ここに入るのかモン…?」
「うん…まずは調べてみないと。
 百目は残るかい?」

そう尋ねると、百目は大きく首を振って
「大丈夫だモン!」と構えた。

「貧太くん、情報屋、ありがとう。
 ここから先は僕と百目で行くよ」

そう言うと、貧太くんが諦めたような顔で
手を差し出してきた。

「え?」
「鞄。悪魔くんの家まで持って行っておくよ」

悪いよ、と断ったが
僕にはこれくらいしかできない、と
貧太くんに鞄を取り上げられた。
それを見ていた情報屋が百目の鞄を預かった。

「じゃあ、いってきます」
「いってきますだモン!」

僕たちは暗闇の広がる洞窟の中へ足を進めた。





洞窟の中は薄暗かったが
しばらくすると目が慣れて
周囲を見渡せるようになった。

「…広いんだモン」
「……広過ぎるね」

山自体が大きくなかった。
なのに、この洞窟はどこまで進んでも行き止まりに着かない。
頭で警報音がうるさく鳴ってる。
二世か学者を召喚しようか…
いや、まずは…

ひゅ、と風が頬をかすめ、
百目が悲鳴を上げて後方へ飛ばされた。

「百目!!」

駆け寄ろうとしたが
すぐ背後に気配を感じて、タロットを構えた。

「……に、え…」

それは人間に近い姿をしていたけれど、
頭には大きな角が生えていて、
背中には翼、全身は真っ黒だった。
何かを呟くその姿はそれほど高位な悪魔には見えない。
けれど、頭で鳴る警報音は大きくなるばかり。
魔法陣を描いている時間はない。

「百目!みんなに知らせるんだ!」

僕はそれだけ叫んで、洞窟の奥へ走った。
悪魔が後を追って来た。
追いつかれそうになっては、タロットを投げたが
ダメージは与えられていない。
それでも走り続け、曲がり道が見えたところで
岩陰に隠れた。
呼吸を止めて、そこでじっと踞った。
みんなが来るまで、少しでも時間を稼げれば…
震える手で笛を握りしめた瞬間
悪魔の顔が僕を覗き込み、悲鳴を上げるより早く
僕は意識を失った。


***


見えない学校に着いた瞬間、全員を集め
戦闘の準備をさせた。
博士と暢気にお茶を飲んでた親父も含めて。

「どうした、倅。緊張しておるようじゃな」

窓の外を睨んで真吾からの召喚を待つ俺に
親父が心配そうに言った。

「…嫌な予感がするんだ」

いつもの事なのに。
ざわざわと落ち着かない 嫌な予感。
それを的中させるかのように、百目が転がり込んできた。
その姿は 全身に怪我を負っていた。

「百目ちゃん!」

幽子が百目を支えながら、何があったのか尋ねた。

「悪魔くんが…危ないモンッ…!
 黒悪魔がいて、悪魔くんは、僕を逃がすために
 囮になったんだモン!」

冷たいものが全身を駆け上がった。
俺は百目に場所を聞き出し、窓から飛び出した。

「待て、倅!」
「なんだよ!待ってる暇はねぇ!」

飛びながら、魔導カーで追いかけてくる親父に
声だけ返した。

「飛んでいくより、こっちの方が速いわい!」
「乗って!メフィスト二世!」

魔導カーの後ろに鳥乙女とユルグが乗っていた。
助手席に滑り込むと、捕まっておれ!、と叫んで
親父は最大スピードを出した。



(2)へ。
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