悩んだ末、過去拍手お礼小説は
自分が気に入ったorお褒めいただいたもののみ
｢こばなし｣として、サルベージする事にしました！

残りは抹消サ！
拍手お礼は基本限定じゃないTO！

そんな訳で過去拍手お礼でした｢あるひるさがり｣

見た事ない！という方は【つづき】よりドウゾ！

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日曜日。見えない学校の図書室で調べ物をして過ごす午後。
魔界にも陽の光があるのか、明るくポカポカした部屋で
僕は小さな机にかじりついて、その前に二世が座ってる。
百目は僕が言った本を探しに行った。
…もう結構時間経ってる気がするのに、百目、まだ帰ってこないなぁ。

顔を上げて、時間を訊こうとして　…固まってしまった。

随分静かだと思ったら
二世は頬杖をついて、うたた寝をしていた。
光に照らされた、真っ黒な髪と真っ白な肌は
まるで何かの絵画みたいだ。

「(…これが、…僕を好きだと言った悪魔)」

本の中でしか会えなかった『悪魔』
憧れの魔大公、その二代目。

「(僕の、大好きな悪魔)」

悪魔、というより今は天使みたいだと思って一人で笑って
手を伸ばして、垂れる髪を一筋撫でた。

「にーせーいー…」

声をかけてもピクリともしない。
昨日も調べ物につきあわせて、徹夜させちゃったからな。

「いつもありがとう、二世」

ほんの少し椅子から腰を上げて
その額にキスをした。

「大好きだよ」

そーゆー事は起きてる時に言えよ、と
唇にキスをされたのは、この直後の事。


(ありがとう　僕の前に現れてくれて　僕を愛してくれて　ありがとう)




おしまい。