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仲里 沙月(ナカザト サツキ)
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仲里沙月の悪/魔くん小説(二埋)ブログ。
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バレンタイン滑り込み!!
いつにも増してタイトルが適当なのは仲里が
多忙と睡魔で既に半泣きだからです。
長編とか未来編とか明日はもっと進められたらいいなぁ…
なんて暢気に思いながら相変わらずマイペースです。

っていうか、もうすぐ10000だ!!

10000ゲット様はリクエストどうぞ☆
9000リクエストは長編と共に現在進行中!
ちょw同時進行多過ぎww二埋ネームちっとも進んでないww

では!節分は逃してしまったので半ば無理矢理滑り込んだ
くだらないバレンタインこばなしは【つづき】よりドウゾ☆
※ほんとにくだらないww ガー○チョコのCMに影響されてww





伝わった? 真っ赤な恋心。




真っ赤チョコ






2月14日。
騒がしかった今日ももう夕暮れ。
学校から帰ろうと、家庭科教室に寄ってから
僕は赤いマフラーを巻いて階段を上り、屋上へ。

今日は二世が迎えに来てくれていて
一緒に見えない学校へ行く約束。

うきうきする気分を押し隠して、深呼吸。
扉を開けると…

「…何それ」

魔道カーの向こう側。
赤やピンクの箱が大量に詰まった袋を
サンタみたいに担いだ二世が、僕を振り返った。

「おう、終わったのか」
「だから、どうしたのさ、それ」
「あ?あー…なんか今日やたらあちこちで貰ってよ。
 全部チョコレートらしいぜ」

予想的中。
エツ子と母さんは二世にあげるって言ってたし
他は…どうせ僕を待ってる間にあちこち行って
その先々で貰ったんだろう。

「悪魔くん、食うだろ?」
「さすがにそんなに入らないよ」

二世の隣でフェンスの向こう側を眺めながら
こっそりため息。

「どうせ全部義理チョコでしょ」
「ギリチョコ?」
「バレンタインにあげるチョコには三種類あって
 義理チョコは、お世話になってる人に。
 友チョコは、友達に。
 本命チョコは、好きな人に」

はい、と差し出したのは家庭科室で用意したもの。
赤いカップを覗き込んで、二世は、サンキュー、とそれを飲んだ。

「ん?これもチョコレートか?」
「ホットチョコだよ。待ってる間、寒かったろ?」

一応、甘過ぎないようにしたつもりなんだけど…
料理は苦手だけどこれくらいは出来る…はず。

「…悪魔くんが作ったのか?」
「う、うん…どうかな…?」
「美味ぇぜ。サンキューな」

牙を見せて笑う顔にこっちまで笑顔になる。
二世はそろそろ飲み終えようとしていて
僕は止めてある魔導カーに向いた。

二世は空のカップの底を見つめたまま
赤い顔して固まってる。



カップの底には I love you の文字。



「本命だからねー」




そう言うと二世は益々真っ赤になった。




【チョコレートは真っ赤なガー…




「ちょっと待って!」

見えない学校へ着いた途端、
チョコCMを作ったと喜ぶ使徒達を慌てて止めた。

「いい出来でやんしょ?」
「キュンとくるわよねーさすが悪魔くん!」
「わ、私も素敵だと思う」

わいわい盛り上がるみんなに僕も二世も真っ赤になった。

「ど、どどどどこで見てたんだよ!」
「覗き見してんじゃねぇ!」

そう言っても使徒達は聞く耳持たず。
僕と二世は顔を見合わせて、大きくため息をついた。

「ったく。バレンタインなんざ二度とごめんだぜ」
「…僕も」

みんなに見えないようにこっそり手をつないで
二人で苦笑いを浮かべた。



おしまい。
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