忍者ブログ
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

最終更新日*4.14
お知らせ 更新
前回更新日*2.13
こばなし 更新

やる気出ます!

現在お礼10種
ドラゴン二世×真吾
※完全パラレル設定
次回キリは50000番!
キリ番取られた方は
リクどうぞ!



連絡手段
←メール
プロフィール
HN:
仲里 沙月(ナカザト サツキ)
性別:
女性
趣味:
読書*映画鑑賞*ゲーム
自己紹介:
7/12生 
本の虫!倅とメシアが大好きです!好き過ぎる!
携帯はコチラ!
リンク
最新コメント
最新トラックバック
ブログ内検索
仲里沙月の悪/魔くん小説(二埋)ブログ。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

はい、まだまだいきます!(ヤメナイカ)

仲里の書く小説なんか誰が読んでるんだと言われても!
くじけない!めげない!多分。
拍手が1でもある限り!

しかもコチラも成人向けです。
でも今日UPするにはピッタリかなぁ?な、一作。
詳細は「お知らせ」で。

「こばなし」増えたなぁ…まだ増える(ヤメナイカ)
目次作った方がいいかな…どうですか?

読みやすさ追求!その割に読みにくい!
それでも読んで下さる暖かい方は【つづき】よりドウゾ!






君の代わりはいないけど、でも君にいてほしいから。
それはまるで 願掛けのように。



・願掛け・





真吾が中学生になった。
時々日本に来て様子を見ていたが、
どうも中学ってのは大変そうだ。
珍しく昼間に来たが、学校は休みだってのに
せっせと宿題に取り組んでいた。

「今度は何やってんだ?」
「家庭科の宿題だよ。二世、ちょっと立って」

そう言って…何故かメジャーで俺の身長を計り出した。

「おいおい、なんなんだ?」
「…ふーん。二世、背ちょっと伸びたね」

俺の質問は無視して、身長やら横幅やら計って
用紙に書き込んで行く。

「カテイカ、ってそんな事すんのか?」
「うーん、別に二世を計るのが家庭科じゃないんだけど」

喋りながら、布を切ったり、針を出したり。

「制作の課題でね、なんでも好きなもの作って良いって言うから」
「おう」
「だから、好きなものを作るんだよ」

チョキチョキ切った布を俺の前に広げた。
それは俺と全く同じサイズ。

「結局何作るんだよ」
「…ここまで言ってわからないの?」

真吾はようやく俺を見たかと思うと笑顔を浮かべた。

「クッションだよ」
「クッションー?」
「まぁ、抱き枕…かな」
「…ふーん」

もったいぶって、たかが枕か。
マントを漂わせて宙に浮いたが

「二世の等身大抱き枕」
「は!?」

思わず落っこちちまった。
布に針を通している真吾がクスクス笑ってる。

「あ!」
「な、なんだよ?」
「綿、足りないかも」

そう言うと突然俺からシルクハットを奪って
中をゴソゴソ探り出した。

「お、おいコラ!」
「なんだか僕のばっかり。人の盗んで何やってんのさ!」
「うッ…」

ナニしてる、とは言えねぇな…。

「見つけた!これ、貰っていい?」

真吾が出したのは俺のスペアのマント。

「あぁ、それはもう俺には小せぇからな。
 でも、そんなもん何すんだ?」
「へへへ…中に入れるんだよ」

嬉しそうに笑って、また布に針を刺し始めた。

「俺がいねぇと、そんなに寂しいのか?」
「…うん」

にこにこ笑ってた面に、暗い影が落ちた。

「時々…凄く寂しくなるんだ」
「………」
「こんな物作っても、その場しのぎにもならないかもしれないけど
 …僕が好きな物って、他に思い当たらないしね」

苦笑いしながら針を進める真吾の背中をゆっくり抱き締めた。

「ごめん。変な事言って」
「なんでも言えよ。腹にためんな」
「うん…」
「大体、寂しいんならそんなもん作ってねぇで俺に構え」

首裏を舐め上げると、抱き締めてる身体が震えた。

「痛っ!」
「ん?」

針で指を刺したらしく、人差し指から血が流れた。
真吾は針を針山に戻して、ティッシュを探している。

「何やってんだよ。どんくせぇな」

後ろから手を取って人差し指を銜えると
口の中に血の味がして目眩がする。
誤摩化すように手に舌を這わせていくと真吾が逃れようと
俺の方を向いて手を引いた。

「に、二世、もういいよ」
「だめだ。消毒、だろ」
「消毒って…も、もういいってば!」
「…手だけで感じてんのかよ。相変わらずだな」

お望み通り手を離して、代わりに後ろ頭を抱いて
キスをした。
何度もキスを重ねて、口内を犯しながら床に倒した。

「…んッ、二世ッ…ちょ、ちょっと待って!
 こんな昼間から…」
「その方が、長い時間こうしていられるだろ」

そう言うと真吾は一度驚いて、すぐに笑顔を見せた。

「うん…ずっと、抱いていて」
「あぁ。離さねぇから、覚悟しろよ」



***



「あっ…ぁ、あッ…」
「声、抑えてねぇと…、エッちゃん達にバレるぜ」

そう言うなら、もう少し手加減してほしい。
いつもより乱暴に抱かれて、声を抑える事もできない。
熱くなった二世に突き上げられて、その度に悲鳴を上げそうになる。
僕が、寂しいなんて言ったからだけど。
ずっと抱いててって言ったからだけど。

「ふッ…あっ、んん…んぅ…!」

両手で自分の口を塞いだら、手の甲にキスが落ちて
思い切り抱き締められた。

「……辛いか?」

悲しそうに訊いた声が
何をさしてるのか判って、首を横に振った。
二世は僕の頬にキスをして、中を乱暴に犯してくる。

「んんんーッ!ん、…ぁ、二世…」
「…真吾ッ…!」

二世を抱き締めたら、口を塞ぐものが無くなったから
中に出されて、思わず二世の肩に噛み付いてしまった。
身体の中に広がる感覚に酔ってると二世が息を吐いた。

「……痛ぇよ…」

苦笑した声で頭を撫でられた。
二世のがゆっくり引き抜かれて、口を離すと
くっきり歯形がついていた。ちょっと間抜けな感じ。
ごめん、と謝ってそれを舐めていたら
転がったシルクハットが大きな音を立て始めた。

「な、なに!?」
「ぅわ!ヤベ!」

二世は慌ててシルクハットの中から小さな玉を取り出した。
握ると音は止んだけど、玉は青く光っていた。

「二世、どうしたの?」
「もう戻らねぇと…親父が呼んでやがる」

二世は一度指を鳴らして、乱れた服を戻した。

「ホラよ」

もう一度鳴らすと、僕も何事も無かったかのように元通り。

「……悪ぃ、また来る」
「うん、気をつけて」

気怠い身体で立ち上がって、笑顔を向けた。
いつも通り笑ったはずなのに、二世は暗い顔をしたまま
僕を抱き締めた。

「…二世?」

返事は返ってこないまま、二世はベランダから飛んで行ってしまった。
しばらく空を進む黒い影を見ていたけど
完全に見えなくなって、僕は床に転がった課題に目をやった。

針を持って、また少しずつ縫い合わせていく。

出来上がったら、二世にも見せてあげよう。
二年前まで二世が使っていたマントから、彼の匂いがした。
一針一針進めながら、願う。
『無茶しちゃだめだよ』『また元気に、会いに来てよ』
遠く離れていても

「二世…大好きだよ」

君を想ってる。


(辛くなんかない。君を想っていたい。
 一針一針、願いを込めて)


おしまい。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:

material:wolke  template:ゆずろぐ

忍者ブログ [PR]