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仲里 沙月(ナカザト サツキ)
性別:
女性
趣味:
読書*映画鑑賞*ゲーム
自己紹介:
7/12生
本の虫!倅とメシアが大好きです!好き過ぎる!
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仲里沙月の悪/魔くん小説(二埋)ブログ。
以前書いたこばなしに
素敵過ぎる拍手メッセージをいただき
調子に乗りました!
その問題のこばなしは下です(・∀・)
倅とメシアの同棲シリーズ★
例によって例の如く、好き勝手進んでいきます!
一応、メシア20代設定となってます。
同棲シリーズは色んな曲をお題に
書いていこうかなーなんて思ってます。
今回はコチラ!
特に続きが気になる、とかではなく
まるでサ○エさんのように、こばなしレベルで
のほほんと進めていこうかなー
とも思ってます(・ω・)
お付き合いいただけましたら光栄です★
それでは!
第一回目は【つづき】よりドウゾ!
生きてくためのメニューには
幾ばくかの幸福感
・幸福論・
真吾と悪魔が共に戦ったあの日々から十年。
真吾は人として成長し、親元を離れ仕事をしている。
メフィスト二世も悪魔として成長し、強大な魔力と
真吾を見下ろす程の身長になった。
二人は今 同じ部屋に住んでいる。
「ただいまー…」
「おう。おかえり」
疲れたーとベッドにダイブしようとする真吾を捕まえて
二世が眉間に皺を寄せた。
「またそのまま寝る気かよ。飯食ってから寝ろっつーの」
「あ…そうだった。ご飯…」
「やーっぱ、真吾に一人暮らしは無理だったな」
「お腹空いたー!」
「話聞いてんのかよ…」
起き上がり、テーブルに向かう真吾に溜め息を吐き出し
用意した夕飯を並べた。
余程、空腹だったのか真吾は
「いただきまーす」
そう言ったきり無言で食べ続けた。
二世も無言のまま、真吾の向かいで食事を始めた。
テレビでは誰かがバラードを歌っていたが、二人は気にする様子もなく
ただ箸を進めた。
バラードが終わり、ラブソングが終わる頃
真吾がようやく箸を置き、お茶を啜った。
「はぁー…ごちそうさま。美味しかったよ!」
「そりゃどーも」
「…なんか同居っていうより、同棲みたいだね」
「は?」
「二世。お嫁さんにしてあげようか?」
「バカ言ってねぇで風呂行ってこい!」
真吾の笑顔にバスタオルを投げつけ、二世も箸を置いた。
浴室から漏れるシャワーの音を聞きながら
洗い終わった皿を置き、つい一週間前の事を思い出した。
真吾が一人で暮らし始める、まさにその日。
一緒に暮らそう、と 好きだと言った。
真吾は前者は肯定したが、後者はとんでもなく勘違いしたまま。
『僕も二世が好きだよ。ずっと一緒にいて、戦って…
大切な仲間で、親友で、家族みたいに思ってる』
笑顔でそう言う真吾に、二世は言葉を続けられなかった。
仲間。親友。家族。それ以上に想っている。
恋愛感情を抱いているのだと、言えないまま一週間が過ぎた。
「二世?どうしたの?」
風呂上がりの真吾が髪をガシガシ拭きながらキッチンを覗いた。
なんでもない、と水道を止めて真吾の隣を通り過ぎた。
暖かいシャワーを浴びながら、二世はこの後の事を考えた。
「…なんっで俺がこんな事で、うだうだしなきゃなんねぇんだよ…」
そうは言っても二世にとっては大問題だった。
シャワーを済ませ、寝室へ入ると大問題はすぐ目の前。
疲れているのか、ベッドでは真吾が寝入っていた。
決して広くはないマンションにベッド二つは置けない。
一緒に暮らすようになり、二世は真吾と同じベッドで眠る事を強いられた。
「…無防備過ぎるだろ」
呟いても起きる気配はない。
代わりに、閉じた瞼から滴が伝った。
二世はそれを静かに見たまま、真吾の額に指を乗せた。
そこが淡く光り、滴が止まった。
「…もう大丈夫だぞ、真吾」
二世は真吾の隣へ潜り込み、手を握った。
お前が何に苦しんでるのか
お前が何を悲しんでいるのか
それを知らないまま それでも 俺は お前が
無視してリビングで眠る事もできる。
そうすれば欲情する本能と戦わずに眠れるだろう。
警戒心の欠片もない顔で眠る真吾を見ながら
二世はまた 眠れない夜を過ごす事にした。
***
「二世、ちゃんと寝てる?」
翌朝。朝食を頬張りながら真吾が訊いた。
真吾の向かいに座り、大きな欠伸をしながら
二世はただ、うるせぇ、とだけ答えてテレビに向いた。
本日の降水確率は10%。
昼には爽快な青空が拝めるらしい。
「今日の夕飯は?」
「朝飯食ってる時に夜の話しかよ。
夕飯の前に、ほれ」
差し出されたのは、どこからどう見てもお弁当。
「二世、これ…」
「どうせ昼、食ってねぇんだろ。持ってけ」
真吾は驚いた顔のままそれを受け取り、そして嬉しそうに笑った。
「ありがとう」
「礼言われる程の事してねぇよ。余りもんだぞ」
「ううん。凄く嬉しい。職場で自慢しちゃおう!」
ウキウキと弁当を鞄に入れて立ち上がり
真吾は玄関の戸を開けた。
「いってきます」
振り返りそう言った真吾の顔は朝陽の中で笑っていて
数時間前 悪夢に泣いた事など忘れているようだった。
真吾がいなくなった部屋でテレビをつけたまま
ベランダへと出て天気予報通りの青空を仰いだ。
君が傍にいる それが大切
君が喜ぶなら それが僕の幸福論
fin.
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