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仲里沙月の悪/魔くん小説(二埋)ブログ。
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そういえば注意事項がありました(遅

今回は
・成人向けあり
・流血描写あり
・女装ネタあり
・ユルグ擬人化あり

です!
一周年だからって調子乗り過ぎた感が否めません。
最初の方は何て事ない感じですが最後に近づくにつれて
流血したり成人向けになったりします。

苦手な方は まだ間に合う! Uターンお願いします!
問題無しー!な方は【つづき】より第一話をドウゾ!





(1)


オレンジの光が溢れかえる。
どこからか子供の笑い声が響いて、昨日と何も変わらない夕暮れ。
いつもと同じ 自分の部屋で僕はナイフを向けられていた。
相手は、実の妹。

「…エツ子…?」

ナイフは何の躊躇いもなく振り下ろされ
慌てて避けるも、刃は二の腕を掠めた。
痛みを感じ、押さえた手に赤い血がついた。

「エツ子、やめろ!どうしたんだ!?」

エツ子は僕を睨んだままハッキリと答えた。

「死んでよ」

「…エツ子…?」

「あんたなんかいなくなればいいのよ」

口元に笑みを浮かべナイフを振り下ろすエツ子は
明らかに尋常じゃない。
僕は刃を避けながら、階下へ下り、家を出た。
自分を追い掛ける妹の足音を聞き
裸足のまま町へと走り出した。

「一体どうなってるんだ!」

「悪魔くん」

聞き慣れた声に振り返ると
そこにいたのは薄笑いを浮かべた貧太くん。
情報屋やキリヒトも並んで、三人共その手には
包丁やナイフが握られていた。
エツ子と同じ目をした三人から逃げ出しても
町の人間は僕に凶器を振り下ろした。
全てをギリギリのところで避ける僕に声をかけたのは
第六使徒だった。

「悪魔くん!」
「百目!」

百目はこっち、こっちと手を引いて公園の隅に隠れた。
エツ子や貧太くん、町の人々が過ぎたのを感じ
二人で大きく息を吐いた。

「百目、これは一体どうなってるんだ?君なら何か知っ」
「僕…悪魔くんにお願いがあるんだモン」

百目は俯いたままそう言った。

「…お願い?」

俯いたまま頷いた百目の口元に笑みが浮かんだ。

「死んでほしいんだモン」
「百…目…?」

百目はニヤリと笑ったまま近づいてきた。

「じょ…冗談だろ…百目…」
「悪魔くんなんか大嫌いだモン」

百の目が僕を睨んだ。


ずっと ずっと友達だと言い合って
兄弟のように過ごしてきた百目が
今向けているものは 絶対的な殺意。

「嘘だよね……百目ッ!!」

次の瞬間、僕の身体は空高く飛び上がった。
その身体を支えていたのは

「二世!」
「悪ぃ!遅くなっちまった!」
「二世、これは一体…」
「話しは後だ!行くぞ!」

二世は僕を抱えたまま、見えない学校へと飛んだ。
見慣れた魔界ゲートを潜り、着いた先にいたのは
ファウスト博士、メフィスト、ユルグと鳥乙女。
いつも十二使徒が集まる場所に、今は四人しかいない。

「博士!一体何がどうなってるんですか!」

挨拶も忘れて叫ぶと、博士は青い顔を白い髭で隠し
声を震わせた。

「…町の人も…他の十二使徒も呪いをかけられておる。
…まさか十二使徒までやられてしまうとはッ…」

相当なショックを受けているのか、言葉を失う博士の肩を
メフィストが叩き、彼が続きを話した。

「皆、悪魔くん一人を殺すよう操られておる。
十二使徒や町の人々全員を操る程、強力な力じゃ」
「操っているものは、どこにいるの!?」

そいつを倒せばみんな元に戻る。
けれど、メフィストは眉間に皺を寄せ
言いにくそうに声を絞り出した。

「日本におる。彼岸村という村じゃ」
「……彼岸村…」

聞いた事のない名を繰り返すと、メフィストは魔導カーを出した。

「…行くというのなら、止めはせん」
「メフィスト…?」
「なんだよ、親父。行くに決まってんだろ!」

二世は勢い良く運転席へと乗り込み、僕も助手席に乗った。
その後ろにユルグと鳥乙女が座り、魔導カーはその村へと向かった。


オレンジの空を眺めながら、僕はメフィストの見送りの言葉を
思い出していた。


『気をつけるんじゃぞ。あそこは…ワシでさえ近寄れん…狂気の村じゃ』

狂気の村。
メフィストのような高位の悪魔でも近寄る事ができない程、歪んだ村。

「君たちは、大丈夫?」
「えぇ、何ともないわ」
「俺もだ」
「当たり前だろ。親父みてぇな年寄りとは違えんだよ」

不敵に笑う二世に苦笑いを返した。
その村は山奥のトンネルを抜けた先にあるらしい。

狂気の村。正直、怖くない訳じゃない。
でも、メフィストに言った言葉も、真実。



『いきます。必ず、みんなを元に戻してみせます!』




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