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プロフィール
HN:
仲里 沙月(ナカザト サツキ)
性別:
女性
趣味:
読書*映画鑑賞*ゲーム
自己紹介:
7/12生
本の虫!倅とメシアが大好きです!好き過ぎる!
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仲里沙月の悪/魔くん小説(二埋)ブログ。
この辺で折り返し。
長い!(自分で言うな
ここまで長くなる予定じゃなかったんだけどなぁ…
そうは言ってももう削るところがない。
なので、もうそのまま。手直しすると悪化する気がするんだ!
何も見えない闇 誰もいない孤独 置き去りの子供
そんな不吉ワード連発の第五話は【つづき】よりドウゾ!
長い!(自分で言うな
ここまで長くなる予定じゃなかったんだけどなぁ…
そうは言ってももう削るところがない。
なので、もうそのまま。手直しすると悪化する気がするんだ!
何も見えない闇 誰もいない孤独 置き去りの子供
そんな不吉ワード連発の第五話は【つづき】よりドウゾ!
(5)
「二世ッ!!」
慌てて覗き込んだ二世の胸には
血の一滴すらない。
けど、二世は苦しそうに顔を歪めた。
「ちくしょうッ…!なん、だッ…」
「二世、しっかりして!」
「……真吾…」
二世は僕の首に片手を伸ばし、そのまま締め上げた。
「に……せぃッ…」
息ができない苦しみの中で見た二世は 泣いていた。
苦しそうに歪んだ顔を雫が伝っている。
二世は震える手でステッキを振り上げ
僕が立っていた地が音を立てて崩れた。
「ゎあああああああッ!!!」
僕はまるで落とし穴に落ちるように落下していった。
底は本当に真っ暗で何も見えなかった。
「真吾 大丈夫か?」
上の方で二世の声がした。
大丈夫かって…君が落としたんじゃないか。
「ほら、早く上がって来いよ」
君が 僕を落としたんじゃないか。
「殺してやるぜ」
奈落の底まで。
「二……世……?」
「死ねよ 虫けら」
僕の周囲が轟音を響かせて崩れていく。
降り懸かる重い土に生き埋めにならないよう
逃げていたけど、ついに両足が埋まった。
腰の辺りまで埋まるとようやくそれは止まり
代わりに二世の笑い声が遠くで聞こえた。
優しくて楽しい仲間
僕を判ってくれる友達
叱りながら呆れながら心配してくれる暖かい家族
愛しい 第一使徒
『殺してやるぜ』
「もう嫌だ……こんなの………
嫌だぁああああああああああッ!!!!」
***
どれくらい倒れていたんだろう。
もしかしたら少し眠っていたかもしれない。
立ち上がらないと 立って 立って…
けど下半身は土に埋まったまま、ビクともしない。
なんとかしなきゃいけないのに
頭の中には、僕を殺そうとする大切な者の姿ばかりが浮かんだ。
戦えない 立てないよ
一人じゃ …立てないよ
『もーう!だらし無いわよ、お兄ちゃん!』
信じられない声に顔を上げると
エツ子が僕を見下ろしていた。
これは …夢?
『諦めるなんて悪魔くんらしくないよ』
「貧太くん…」
これは…幻なのか…?
闇の中のはずなのに、僕はみんなの姿をはっきりと見ていた。
『悪魔くん大先生!あ、よいしょ!
諦めるなんて無ぇでヤンスよ―!』
『そうだよ悪魔くん!いつもの勇気はどこいったのさ!』
『そうダワサ。悪魔くんはいつでも優しく強い子デアル』
学者がいつもみたいに笑って
『大丈夫じゃ。悪魔くんは負けやせん』
妖虎の優しい声が鼓膜を撫でた。
「でもッ…でも辛いんだ!
みんながいなきゃ…みんながいなきゃ
僕はただの子供なんだよ!
何もできない…弱いッ…」
『悪魔くんは弱くなんか無いんだモン!』
ハッとして前を向くと、そこで百目が拳を握っていた。
『悪魔くんは強くて優しくてカッコイイんだモン!』
「…でも百目は……僕の事…嫌いだって…」
百個の目玉を見開かせた後
エヘヘ、といつものように笑って
『僕、悪魔くんが、だーい好き!なんだモン!』
「百目ッ……」
思わず泣き出しそうな僕が次に見たものは
『真吾』
いつもみたいに優しく笑う、二世の姿。
『なんて格好してんだ、らしくねぇな』
「二世…」
『信じろ。
お前が大切に思うもんを。お前の仲間を、俺を、お前自身を』
二世は僕に笑いかけて
『全部終わったら、思いっきり甘やかしてやるからな。
愛してるぜ 真吾』
そう言って 消えた。
呆然とする僕の首で揺れたソロモンの笛は
淡く、光っていた。
信じる
仲間を 君を
信じるものは
僕は腰にさしたままの刀を鞘ごと引き抜き
それで下半身に被った土を掘りはじめた。
あんなにも重いと感じた土は、驚くほど呆気なく取り払えて
闇に慣れた目で辺りを見回した。
ただの穴じゃない。洞窟が続いていた。
僕はボロボロになった着物の裾に手をかけて、そのまま破いた。
いつも履いてる半ズボンと同じ丈になった着物に
もう一度刀をさし、立ち上がった。
「…そうだね。君たちの言う通りだ。僕は…諦めない」
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