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仲里 沙月(ナカザト サツキ)
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仲里沙月の悪/魔くん小説(二埋)ブログ。
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凄いところで終わらせたので
Another end.です。
あのまま終わった方がいい!という方は
コチラは無視しておいて下さい。

コレ無しでちょっとホラー?な
感じで終わっても良かったかなー…
……………ま、いっか。(ヲイ)

長編も書くゾー!
ドス黒いメシアが大好きです。
とんでもない事になってますメシア。
頑張れ倅。全ては君にかかっている!

そんな感じで10:人形Another end.です。
【つづき】よりドウゾ!







目を覚ますと、そこは見えない学校で、
腕も足も普通に動いた。
ただ身体中がものすごく痛い。
誰もいないその部屋を出て
痛みの元凶を探した。


「…君ってワンパターンだね」

見えない学校の裏庭の壊れた噴水の傍。
そこが、二世が一人になりたい時の定位置。
一人になりたいんだって判っててくる僕も
大概ワンパターンだけど。
二世は振り返らず、どこか一点を見つめたまま。
隣に座っても何も言わない。

「ありがとう。連れてきてくれたんだね」
「…………」
「腕も足も、全部ちゃんと動くよ」
「…………」
「痛いけど」
「…………」
「…二世」

ピクリとも動かない白い頬にキスをした。

「君も人形になったみたいだよ。
 呪い、かかちゃった?」
「…うるせぇ」

やっと話した第一声がそれって、
どこまでも自分勝手なやつ。
でも伏せた目が可愛くて
首に思い切り抱き着いた。

「こんな可愛い人形があったら迷わずお買い上げだよね」
「…なんだそれ」
「大好きってことだよ」

額にキスすると背中に二世の腕が回った。
でも回っただけで、いつもみたいに抱き締めてくれない。

「…二世?」
「…俺……」

伏せた目から涙が溢れた。
二世が泣くのなんて初めて見た僕は
大慌てで涙を拭った。

「どうしたの二世、どこか痛いの?」

首を振って、今度は強く抱き締められた。

「俺 いつか…お前を殺しちまうかもしれねぇ」

苦しいくらい強い力で抱き締められてるのに
僕より苦しそうな二世を抱いて
その黒髪を撫でた。

「大丈夫だよ」
「大丈夫じゃねぇだろッ…」
「僕が大丈夫って言ったら大丈夫なの。
 第一使徒のくせに、僕の言葉が信じられないの?」

二世の力が少し弱まったから
僕は二世の顔を覗き込んで、泣いて赤くなった瞼に
キスをした。

「君のために死んでなんかあげないから」

笑ってそう言って、唇にキスする直前に
もう一言。

「君のために 生きてあげるよ」

だから いつか 僕が"悪魔くん"としての役目を終えたら
永遠に傍においててよ。


(その時は 可愛いお人形じゃなくても
 口うるさいメシアでも 愛してくれるかな)


Another end.
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